KOTARO NUKAGA 六本木

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タイムアウトレビュー

異文化が交差し多様な情報が発信される六本木にあるアートギャラリー「KOTARO NUKAGA(コタロ ヌカガ)六本木」。国内外の先鋭的なアーティストとともに、独自性の高いギャラリープログラムを展開している。

国内外の美術機関やコレクターなどと連携し、積極的にアーティストの活動を支援しつつ、既存の枠組みを超えた試みやプロジェクトを推進していく。同名で、天王洲でもギャラリーを営業している。

詳細

住所
東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル 2階
Tokyo
アクセス
東京メトロ日比谷線・都営大江戸線『六本木』駅(出口3) 徒歩3分
営業時間
11時30分〜18時/休館日は日・月曜・祝日

開催中

それはまた、次の名前の前にいる

「KOTARO NUKAGA 六本木」で、地村洋平による個展が開催。ガラス内部に錫を封じ込めた代表作「始まりの実験」シリーズの最新作に加え、ギャラリー空間全体を透明なビニール膜で覆う大規模インスタレーションを発表する。 地村は、伝統的な金属鋳造やガラス造形の技法を基盤に、物質が変容する瞬間や、そのプロセスに着目した制作を行ってきた。熱によって金属が溶け流れる動きや、ガラスやプラスチックがゆがみながら固化していく現象など、素材固有の性質を取り込みながら、変化の過程そのものを作品に反映させている。 本展の中心となる「始まりの実験」シリーズは、透明なガラスの内部にスズを封じ込めたシリーズ。膨張係数の異なるガラスとスズは、本来であれば冷却時に内部応力を生じ、破損へと至る。地村はその限界点を探りながら、溶融したガラスと錫が出合う一瞬を捉えた。 ガラスの主成分であるケイ素も、内部に封じ込められた錫も、元は恒星の核で生成された元素だ。星の死とともに宇宙空間へ放たれ、数十億年の時間を経て、再び工房の中で出合う。地村の作品には、人間の時間感覚を超えた壮大なスケールが内包されている。 また会場は、ギャラリーの建築構造そのものを透明なビニール膜が覆い尽くし、空間全体が「もう一つの皮膚」をまとったような姿へと変貌する。膜の内側には、これまでのオブジェ作品を含む複数の造形作品が点在。鑑賞者は、既にそこに存在していた何かに立ち会うかのような感覚の中で、作品・空間・自身の境界が緩やかに溶け合っていく体験へ導かれるだろう。 工芸的技術に裏打ちされながらも、素材そのものの物質性と向き合う地村の実践は、本展において一つの到達点を示している。 ※11時30分〜18時/休廊日は日・月曜・祝日/入場は無料
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