「府中市美術館」で、大阪生まれの洋画家である小出楢重(1887~1931年)の展覧会が開催。油彩画を中心に、日本画・ガラス絵・装丁・随筆といった多彩な仕事を通して、モダンな時代を彩った小出の創作の全体像を紹介する。
「日本人としての新しき油絵」を追究し、洗練された油彩画のスタイルを築き上げた小出。大阪中心部の商家に生まれ、濃厚な庶民文化に包まれて育つ。洋行後は西洋文化を自らのものとして吸収すべく衣食住を洋風に改め、大正から昭和初期にかけてのモダンな都市文化を体現した。
西洋美術由来のテーマを日本に暮らす人々にとって実感できるものへと昇華した、日本女性の体形や肌質を美しく描いた裸婦像や、身近な野菜を妖しく描いた静物画。艶やかな発色、滑らかな絵肌、デフォルメと曲線を生かした伸びやかな造形が特徴だ。
本展は代表作が一堂に会し、その全貌に迫る25年ぶりの回顧展。この機会に体感しておきたい。
※10~17時(入館は16時30分まで)/休館日は月曜(祝日の場合は翌日)/料金は800円、学生400円、小・中学生200円、未就学児無料







