「東京国立博物館」の「平成館」で、大奥の歴史と文化に迫る展覧会「江戸 大奥」が開催される。
見どころは、大奥で演じられた豪華絢爛(けんらん)な歌舞伎衣装の一挙公開や、本来の武家女性たちの装いの紹介。美しい和刺しゅうで草花や風景を表わした搔取(かいどり)や小袖の数々を、四季折々のしきたりとともに鑑賞できる。
また、最高の刺しゅう技術を用いて制作された、重要文化財である奈良・興福院の『刺繡掛袱紗(ふくさ)』は、全31枚が登場。さらに、庶民が憧れた江戸城の大奥の女性たちの生活を楊洲周延(ようしゅう・ちかのぶ)が描いた錦絵 『千代田の大奥』の40場面も展示する。大奥の様子が、実物で全場面観られる貴重な機会だ。
江戸幕府の隠された歴史ともいえる謎多き大奥の世界。真の姿を垣間見ては。
※9時30分〜17時(金・土曜、7月20日、8月10日、9月14日は20時まで)/入館は閉館の30分前まで/休館日は月曜、7月22日(7月21日、8月11日、9月15日は開館)/料金は前売り1,900円、学生1,100円、高校生700円/当日2,100円、学生1,300円、高校生700円、中学生以下無料