「世田谷美術館」で、日本の版画史に重要な足跡を残した銅版画家・駒井哲郎(1920~1976年)の没後50年を記念した展覧会「銅版画家・駒井哲郎 掌上にひろがる星座のように」が開催される。10代半ばで銅版画に魅せられ、独自の表現を追求した駒井の、初期から晩年までの版画や油彩画、挿絵原画、制作道具など約300点の作品・資料を紹介する。
世田谷にアトリエを構えた駒井は、夢の情景や心に浮かぶ幻影をテーマに、詩情豊かな作品から人間の内面に迫る作品まで幅広く手がけた。詩人との協働による詩画集や、出版物の挿絵も制作している。
見どころの一つは、童話『夢を追う子』のために作られた挿絵原画の初公開。さらに、駒井が生前に所有していた恩地孝四郎や長谷川潔ら、国内外の作家による版画も展示する。
モノクロームの深遠な表現から、色刷りの作品に見られる豊かな色彩感覚まで、深い思索を重ねて生み出された多彩な創作の世界を堪能してほしい。
※10~18時(入場は閉館の30分前まで)/休館日は月曜(祝日の場合は翌日)/料金は1,400円、65歳以上1,200円、学生800円、中・小学生500円、未就学児無料

