「東京ステーションギャラリー」で、今もなお世界中の人々を引きつけてやまないインド更紗(サラサ)の奥深い魅力を紹介する展覧会が開催。ヨーロッパ・日本・インドネシア・スリランカ・タイで収集してきた14世紀から19世紀にかけての染織を所蔵する、世界屈指のコレクターであるカルン・タカール(Karun Thakar)のコレクションを日本初公開する。
インドで生まれた更紗はその誕生から数千年の歴史の中で、衣服や宗教儀式、室内装飾などさまざまな用途に使われてきた。天然素材の茜(アカネ)と藍(アイ)を巧みに用いて、染織の難しい木綿布を色鮮やかに染め上げて作られた更紗は、伸びやかで濃密な文様が大きな特徴だ。
インド更紗は、主要な交易品として、遅くとも1世紀には東南アジアやアフリカへと渡り、17世紀には東インド会社の設立に伴い世界中へと輸出。貿易を通して他国の要望に応じたデザインを自在に展開しつつも、力強いインドの美意識を内包し、装飾美術から服飾まで世界中の芸術に多大な影響を与えた。
本展ではインド国内向けに作られた最長約8メートルの完全な形で残る更紗の優品から、アジアとヨーロッパとの交易で生み出されたデザインを伝える掛布や服飾品、そして国内のコレクションも交えた日本での展開を伝える貴重な作品を展示する。
貴重な機会を見逃さないでほしい。
※10~18時(金曜は20時まで)/入館は閉館の30分前まで/休館日は月曜(祝日の場合は翌日、11月4日は開館)/料金は前売り1,300円、学生1,100円/当日1,500円、学生1,300円、中学生以下無料