浮世絵の世界には、猫やイヌのように親しまれてきた動物から、不気味な鬼や「土蜘蛛」「猫又」のようなユーモラスな妖怪まで、多彩なキャラクターたちが登場する。さらに、擬人化された動物や奇妙な姿の空想上の生き物など、その表現は実に自由奔放だ。
「太田記念美術館」で開催の展覧会では、浮世絵に描かれたアニマル&モンスターたちが大集合。「かわいい」「怖い」「ちょっと変」をキーワードに、人気作品から新収蔵品約27点を含む約140点を通して、浮世絵ならではの豊かな想像力に触れられる。
見どころの一つは、同館所蔵の擬人化された動物たちの作品群。猫やウサギ、タコに加え、ホオズキやカボチャといった植物までもが人間のような姿で描かれている。中でも猫は、そば屋やうなぎ屋、銭湯などで思い思いにくつろぐ姿が数多く登場し、思わず頬が緩む。
また、石にトラの手足と尾が生えた「虎子石」や、人面魚、十二支が一つに合体した動物など、不可思議で愛嬌(あいきょう)のあるキャラクターたちも勢ぞろい。病気や薬、金銭までもが人の姿で描かれるなど、江戸の人々の遊び心あふれる発想を楽しめるだろう。
浮世絵たちによる豊かなイマジネーションの世界を満喫してほしい。
※10時30分~17時30分(入館は17時まで)/休館日は6月29日、7月6・13・21~24・27日、8月3・10・17日/料金は1,200円、学生800円、中学生以下無料
