「銀座メゾンエルメス ル フォーラム」で、イギリス生まれでベルギーを拠点に活動するアーティスト、アン・ヴェロニカ・ヤンセン(Ann Veronica Janssens)の日本初個展が開催。彫刻やインスタレーション、映像、写真、舞台美術など、幅広い表現を展開してきたヤンセンの2000年代以降の作品を紹介する。
ヤンセンは1970年代後半から、合板、ガラス、コンクリートなどを用いた作品を制作。1990年ごろからは、光や音、人工煙霧といった捉えどころのない要素を取り入れ、常に実験的な試みを継続してきた。
会場の住所をそのままタイトルに掲げる本展「東京、銀座5丁目4-1」では、場所への身体的、感覚的、かつ概念的な彼のアプローチが強く示されている。拡散する光を物質として扱う『Rose』や、青いグリッターによって瞬間の痕跡をとどめる『Untitled (blue glitter)』などの作品群は、時間・光・空気を操り、感覚の緩衝地帯ともいえる見えない建築を作り出していく。
「コントロールの喪失」や「物体の専制から逃れること」の中に作品を見いだそうとするヤンセン。光沢、軽さ、透明性、流動性をたたえた作品と向き合うことで、鑑賞者自身の身体感覚も揺らぐような体験へと誘う。
※11~19時(入場は閉館の30分前まで)/休館日は水曜(9月23日は開館)/入場は無料





