2025年に京都で開催された「and flowers」展が東京に巡回。漫画家・岡崎京子のコロタイププリント作品と、江戸時代の絵師・伊藤若冲の木版画作品を展示する。
岡崎の作品は、『pink』『私は貴兄のオモチャなの』『うたかたの日々』からセレクトした4点のイラストレーションを、「集英社マンガアートヘリテージ」が作品化。手すきの「越前和紙」に、京都の便利堂コロタイプ工房で印刷した。ガラス板を用い、網点ではなく色の濃淡によって表現するコロタイプ印刷は、鉛筆のラフなタッチからペンの繊細な描線までを再現する。
一方、若冲の作品は、晩年に京都の石峰寺観音堂の天井画として描かれた『花卉天井図』を基に制作。明治時代に木版画としてまとめられた『若冲画譜』の板木を用い、伝統的な浮世絵の技法で刷り上げた。今回は背景に鮮やかな金色を採用し、「升目描き」をイメージしたオリジナルの「京唐紙」を用いたマットボードに収めている。
戦後の東京・下北沢に生まれ育った岡崎と、江戸時代の京都に生まれた若冲。四角いフレームに収められたモノクロームの少女たちと、丸い画面に広がる色鮮やかな花々。約200年の時を隔てた2人の作品が並ぶことで生まれる、思いがけない響き合いを楽しみたい。
※11〜20時/入場は無料

