アーティゾン美術館

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  • 京橋
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タイムアウトレビュー

1952年に開館した「ブリヂストン美術館」が、改称して2020年1月に開館した。故・石橋正二郎が収集した作品をコレクションの母体としている。

ルノワールやコローといったヨーロッパの絵画のほかに、雪舟や青木繁といった日本美術史上重要な作品も収蔵。新築された建物は、横15メートルの継ぎ目のない展示用ガラスケースなどが特徴だ。

詳細

住所
東京都中央区京橋1-7-2
Tokyo
アクセス
JR『東京』駅(八重洲中央口)徒歩5分/東京メトロ銀座線『京橋』駅(出口6・7) 徒歩5分/東京メトロ銀座線・東西線・都営浅草線『日本橋』駅(B1出口) 徒歩5分
営業時間
10〜18時(金曜は20時まで) /入館は閉館の30分前まで/休館日は月曜(祝日の場合は翌日)、展示替え期間、年末年始(休館日は異なる可能性あり)

開催中

ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山城知佳子×志賀理江子 漂着

「アーティゾン美術館」で、「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山城知佳子×志賀理江子 漂着」が開催。世界のアートシーンで注目される2人のアーティスト、山城知佳子と志賀理江子がコレクションを独自の視点で再構成し、作品との響き合いから新たな解釈を生み出す。 タイトル「漂着」には、偶然性と必然性、外からの流入と内からの応答という二重の意味が込められている。本展では、沖縄と東北という異なる土地に根ざし、歴史や記憶に向き合ってきた2人の作家の軌跡と重ねながら、記憶や災害、移動、再生といったテーマをコレクションと交差させ、展覧会全体を一つの「漂着地」として体験できる。 
 さらに、本展のための新作を公開。山城は沖縄、パラオ、東京大空襲の記憶を映像で結び、語りや歌、祈りを交錯させて、歴史の複層性を映像インスタレーションとして編み上げた。 志賀は、東日本大震災以後の復興開発で揺れ続ける人間精神や社会、コミュニティーの姿を、宮城県北部であらゆる意味に自在に使われる「なぬもかぬも」という言葉を起点に批評的に捉えつつ、独自の物語によって紡ぐ。高さ約4メートルの写真絵巻を空間全体に展開し、鑑賞者に没入的な体験をもたらす。 両作家の意欲作は主題を深めつつ新たな展開を示し、スケールの大きなインスタレーションによる強い視覚・聴覚体験と、深い思索を促す表現の力が見どころだ。新作とコレクション作品との出合いを通じて、複雑で困難な現実に対するまなざしと、芸術の力を再考する場を感じてほしい。 ※10~18時(金曜は20時まで)/入館は閉館の30分前まで/休館日は月曜(祝日の場合は翌日)/料金はウェブ予約1,200円、窓口販売1,500円、学生無料(要ウェブ予約、中学生以下はウェブ予約不要) ※予約枠に空きがあれば、美術館窓口でもチケットを購入可能。この料金で同時開催の展覧会「石橋財団コレクション選特集コーナー展示 安井曾太郎」も鑑賞可能。
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