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1859年の開港から函館の歴史を見守ってきた、同地のシンボル「五稜郭公園」。江戸幕府が、1857年から7年をかけて、列強に対する防備として建設した要塞であり、奉行所を置いた場所だった。1868年の函館戦争では幕府軍の拠点となり、この地で土方歳三らが新政府軍に敗れて、戦死を遂げた。
目を引くのは、独特な星形だ。砲台となる「稜堡(りょうほ)」を五角形に配置することによって、死角をなくすことを目的に建設された。この形式は長い間ヨーロッパの主流となり、カナダ・ケベックシティの世界遺産「シタデル」やフィンランドの世界遺産「スオンメリンナ」などが残されている。
しかし、函館戦争の頃には大砲の射程距離が延び、五稜郭はすでに前近代の要塞となっていて、新政府軍の艦砲射撃にさらされてあっけなく明け渡された。 時代を象徴するような建築といえるが、いまは多くの観光客が足を運ぶ函館屈指のスポットとして輝いている。
公園に隣接する「五稜郭タワー」の展望フロアからは、この元要塞の特異な姿を堪能できる。また春の桜、秋の紅葉、冬の雪のライトアップなど、四季折々の美しい表情が広がる。同タワー2階には街を代表する老舗洋食店「五島軒」が入居。大正時代から変わらぬ「イギリス風カレー」や「土方カレー」を頬張れば、函館気分をさらに味わえるだろう。
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