アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル率いるコンテンポラリーダンスカンパニーのローザスが、新旧2作品を携えて来日する。カンパニー結成以前の作品『ファーズ―Fase』は、ローザスらしい理知的な旋回運動を基調に、スティーブ・ライヒによる音楽と同じく豊かな差異をはらみながら反復される振付が特徴の、同カンパニーの原点とも呼べる作品だ。日本では2002年以来の再演となる今回も、ケースマイケル自身が出演するとあって見逃すことはできない。もう1作の『時の渦―Vortex Temporum(ヴォルテックス・テンポラム)』は、2010年の『あいちトリエンナーレ』でも彼女と共演した現代音楽アンサンブル、イクトゥスのライブ演奏による作品。ロジカルな作曲技法で知られるジェラール・グリゼーの楽曲を使用している。待望の日本初上演となる本作にも、創作活動において常に音楽との良好な関係を築いてきたケースマイケルの類稀なる才能に期待したい。5月2日(火)、5月3日(水)には『ファーズ―Fase』、5月5日(金)〜5月7日(日)には『時の渦―Vortex Temporum(ヴォルテックス・テンポラム)』がそれぞれ上演される。
Rosas「ファーズ―Fase」「時の渦-Vortex Temporum(ヴォルテックス・テンポラム)」
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