ルイジ・ギッリ 「Works from the 1970s」

六本木にあるタカ・イシイギャラリーで、イタリアの写真家ルイジ・ギッリ（Luigi Ghirri）の個展が開催されている。20世紀の美術史に名を残す孤高の画家、ジョルジョ・モランディ（Giorgio Morandi）のアトリエを撮影した作品で評判の高いギッリは、日本では、その写真を表紙に使用した著書『写真講義』（みすず書房）でもよく知られている。本展では、30歳で本格的にカメラを手にした作家の、1992年にこの世を去るまでの20年にも満たない短い活動期間から、重要な位置を占める1970年代に撮影された作品を中心に展示している。