フィンランド生まれの「マリメッコ」は、ファッションやインテリアの枠にとどまらず、ライフスタイルそのものを提案し続けるデザインハウス。1951年の創業以来、デザイナーの思想を尊重したものづくりを通して、暮らしに彩りや喜びをもたらしてきた。これまでに生み出されたオリジナルプリントは3500種類以上にのぼり、再解釈を重ねながら世代を超えて愛されている。
「京都文化博物館」で開催される「マリメッコ展 模様のちから Marimekko: Art of Printmaking -Beauty, Dream, Love」では、創業者のアルミ・ラティア(Armi Ratia)の言葉を手がかりに、マリメッコの創造の美学と受け継がれるプリントメイキングの技術に多角的な視点から迫る。会場には1960年代から近年まで、厳選された約70点のドレスが集結。「ドレスをキャンバスに」というラティアの思想を体現する、シルエットとプリントの融合を紹介する。
また、マリメッコを象徴する模様が生まれる背景を、貴重な資料とともに公開。自然の風景から描かれたスケッチや切り絵、原画などがファブリックへと変換されていく過程を通して、「模様のちから」を感じられるだろう。
さらに、アートユニット「plaplax」による映像インスタレーションでは、デザインが生まれるヘルシンキのマリメッコ本社「プリント ファクトリー」を映像とプロジェクションで表現。手仕事の温もりとデジタル表現が融合する空間の中で、模様が生まれる瞬間を体験できる。
デザイナーの皆川明によるマリメッコを再解釈した新作インスタレーションも見どころの一つだ。マリメッコとの対話から生まれる表現を通して、国境や時代を超えて共鳴するデザインの魅力を提示する。
マリメッコが紡ぐ色と模様の世界に、ゆっくりと没入したい。

















