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京都市京セラ美術館で、体感型展覧会「禅とジブリ」が開催

映画『君たちはどう生きるか』の世界から「禅」に迫る

Chikaru Yoshioka
編集
Chikaru Yoshioka
Editor/Writer
禅とジブリ
© 2023 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli
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スタジオジブリ作品を通して禅の思想に触れる体感型展覧会「禅とジブリ」が、2026103日(土)〜126日(日)、「京都市京セラ美術館」の「新館 東山キューブ」で開催される。本展は、スタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫と禅僧による対談をまとめた著書『禅とジブリ』を原点に、ジブリ作品を通して「禅的なまなざし」を体感する構成だ。

禅とジブリ
Title Written by Toshio Suzuki © Kanyada

スタジオジブリの作品には、善悪を単純に二分しない多義性や、明確な答えを急がない余白、そして「分からないままに受け取る」姿勢が息づく。こうした感覚は、「分けない」「決めつけない」「ありのままに観る」といった禅の思想と深く共鳴するものでもある。スタジオジブリ史上、海外で最多の観客動員を記録した監督・宮﨑駿の最新作『君たちはどう生きるか』は、明確な答えを示さない世界観が、多くの観客の心に静かな余韻を残した。

会場では、本作を軸に空間を構成。名セリフや場面写真、鈴木の書などを通じて、ジブリ作品全体に流れる「ものの見方」を立体的に浮かび上がらせる。

禅とジブリ
©Hayao Miyazaki/Toshio Suzuki

鈴木は著書の中で、「宮さん(宮﨑)と僕の一番の共通項は、四十年付き合って過去の話をしたことがないこと。いつも「今、ここ」なんです」と語る。この言葉が示す通り、本展の核にあるのは禅の本質である「今、ここ」に意識を向けることだ。

禅とジブリ
宮﨑駿(左)と鈴木敏夫(右)

禅寺と禅文化が今も日常に息づく京都を舞台に、ジブリという親しみやすい視点から禅を捉え直す本展。マインドフルネスへの関心が高まる中、観る者に静かな内省の時間をもたらす機会となりそうだ。

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