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4月11日~6月8日「大阪歴史博物館」、代表作『怪談』など貴重な資料公開

『怪談』に代表される幻想的な作品で知られる作家の小泉八雲(1850〜1904年)。日本を「小さな妖精の国」「神々の国」と表現し、異邦人の視点からその文化を見つめ続けた人物だ。「大阪歴史博物館」の6階「特別展示室」では、八雲の展覧会「小泉八雲―怪談とフォークロリストのまなざし―」が、2026年4月11日(土)〜6月8日(月)に開催される。
怪異譚や民間信仰、自然観に根ざした八雲の作品には、フォークロリスト(民俗学者)としてのまなざしが色濃く反映されている。日本人の目に見えないものへの祈りや自然を敬う心を感じ取り、それを表現してきた八雲。本展では、彼が自身の目と耳を通して触れた日本の民俗や文化の魅力、その豊かさを、数々の作品から読み解いていく。
八雲は、パトリック・ラフカディオ・ハーン(Patrick Lafcadio Hearn)としてギリシャで生まれた。19歳で渡米し、新聞記者としてシンシナティやニューオリンズで活動した後、西インド諸島のマルティニークで2年を過ごす。
1890年に来日すると、横浜で日本文化の魅力に触れ、長期滞在を決意。松江で英語教師として赴任し、後に妻となるセツと出会った。その後、熊本、神戸へと居を移し、1896年に日本へ帰化して「小泉八雲」を名乗る。東京を拠点に再話文学を次々と発表するが、54歳で生涯を閉じた。
展示会場では、クレオール文化圏のことわざを集めた初期の著作『ゴンボ・ゼーブ』(1885年)をはじめ、晩年の代表作『怪談』(1904年)、没後30年を記念して刊行された遺稿画集『小泉八雲秘稿画本 妖魔詩話』(1934年)など、貴重な資料が並ぶ。
また、八雲の三男で画家の小泉清(1899〜1962年)が、八雲の右横顔を描いた『ヘルン像』も出品。八雲は少年時代の事故で左目を失明しており、ほとんどの写真は右側の横顔で、かたくなに左目を隠し続けた。清は、八雲が隠し続けた左横顔も描いており、会場では両作品が展示される。
さらに4月25日(土)には、講演会「〈つながりの文学〉としての怪談―八雲とアニミズムをめぐって―」も開催。講師は小泉八雲のひ孫で、「小泉八雲記念館」館長の小泉凡だ。定員250人で事前申込制なので、興味のある人は公式ウェブサイトをチェックしてほしい。
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