「国立国際美術館」で、国際的に活躍するアーティスト・笹本晃による大規模個展「笹本晃 ラボラトリー」が開催。2025年に「東京都現代美術館」で開催された展覧会を基盤としながら、会場構成や同館所蔵作品を加えることで出品内容の一部を変更し、美術館の空間特性を生かした新たな展示を試みる。
笹本は、彫刻的な思考と身体表現を往還しながら制作を続けてきた。糸・管・日用品・音・言葉といった多様な要素を組み合わせ、思考や感情が行き交う回路のようなインスタレーションを構築。さらに、自らその空間に入り込み、語りや動作を交えたパフォーマンスを行うことで、作品は時間とともに変化し続ける「出来事」として展開される。
展覧会タイトルにもなっている「ラボラトリー(実験室)」が示すように、笹本の実践は完成された結果を提示するのではなく、試行錯誤のプロセスそのものを観客と共有する点に特徴がある。会場では、初期作品から近年の作品までを紹介。代表的なパフォーマンス/インスタレーション作品をはじめ、写真・映像・ダイアグラム(パフォーマンスの過程で生み出される作品)などを通して、その多彩な表現をたどる。
パフォーマンスは、展覧会の開幕時や終盤に合わせて、複数回実施される予定だ。展示空間を舞台に、言葉・身体・オブジェクトが複雑に絡み合い、その場限りの出来事が繰り広げられる。
固定された作品展示にとどまらず、状況や関係性の変化そのものを含んだ「生きた展示」として、鑑賞者の思考と感覚を揺さぶる本展。作品をただ見るだけでなく、空間を歩き、音や気配を感じながら、その思考の流れへと引き込まれていくだろう。
※10〜17時(金曜は20時まで)/入場は閉館の30分前まで/休館日は月曜(7月20日、9月21日、10月12日、11月2日は開館)、7月21日、9月24日、10月13日/料金は1,800円(金曜17〜20時は1,600円)、学生1,200円(金曜17〜20時は1,100円)、高校生以下無料







