1. 国立国際美術館
    Photo:Kazuo FUKUNAGA | 国立国際美術館
  2. 国立国際美術館
    Photo:Kazuo FUKUNAGA | 国立国際美術館

国立国際美術館

  • アート
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タイムアウトレビュー

初めて外観を目にした人は、その奇妙さに仰天するだろう。このユニークな姿をした建物は、「あべのハルカス」なども手がけたシーザー・ペリが設計した。

地上には竹の生命力をイメージしたオブジェだけがあり、展示空間は地下というユニークな構造になっている。

国内外の現代美術を中心とした作品を数多く収蔵し、年に数回、特別展やコレクション展を開催。見せるだけではなく講演会やシンポジウム、ギャラリートークなども積極的に行い、美術への深い理解と普及に努めている。

通常の休館日のほかに、展示替えなどのため臨時休館もあるので注意してほしい。しかし、もし急な休館に当たってしまっても、この建物を見ることができれば十分に来る価値はあるだろう。

詳細

住所
大阪府大阪市北区中之島4-2-55
Osaka
アクセス
京阪中之島線『渡辺橋』駅 徒歩5分/Osaka Metro四つ橋線『肥後橋』駅/JR大阪環状線・阪神本線『福島』駅 徒歩10分
営業時間
10時00分〜17時00分(金・土曜は20時まで)/入場は閉館の30分前まで/定休日は月曜 (祝日の場合は翌日)

開催中

非常の常

「国立国際美術館」で、特別展「非常の常」が開催。世界的に活躍する作家の表現を通じて、常態化する非常事態の日々を見つめ、想像力を膨らませ、明日を生きる希望を探る。 出品作家は、シプリアン・ガイヤール(Cyprien Gaillard)、ハン・イシュ(潘逸舟)、クゥワイ・サムナン(Khvay Samnang)、キム・アヨン(Ayoung Kim)、リー・キット(Lee Kit)、高橋喜代史、米田知子、ユェン・グァンミン(袁廣鳴)の8人だ。 一見、穏やかな風景を切り取ったかのような米田の写真が撮影されたのは、休戦状態で今も緊張が続く韓国と北朝鮮の間の非武装地帯。韓国のアヨンは、高度情報化社会と新自由主義が可能にしたギグエコノミーや、プラットフォーム労働の問題を扱う。 また、台湾のビデオアートシーンを牽引(けんいん)してきた映像作家のグァンミンは、2024年の「ヴェネチア・ビエンナーレ」の台湾館のために発表した話題作『日常戦争』を、国内の美術館で初展示する。 さらに、バラエティーに富んだ映像表現が大集合。サムナンによる5チャンネルの映像インスタレーション作品、映像を絵画的に用いた詩的な美しさをたたえるキットの新作インスタレーションなどで、映像表現の新たな可能性を目撃してほしい。 地震、山火事、洪水、津波、かつてない気候変動などの天変地異をはじめ、クーデター、侵略、戦争、突然の世界的経済危機など、世界で起こっている同時代的な危機や社会問題について、本展を通して考えてみては。 ※10~17時(金・土曜は20時まで)/入館は閉館の30分前まで/休館日は月曜(7月21日、8月11日、9月15日は開館)、7月22日、8月12日、9月16日/料金は1,500円(金・土曜の17~20時は1,300円)、学生900円(金・土曜の17~20時は800円)、高校生以下・18歳未満無料
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