Osaka Food Lab
Photo: Keisuke Tanigawa | Osaka Food Lab
Photo: Keisuke Tanigawa

中津でしかできない7のこと

「世界で最もクールな街 2025」で8位に躍進した街を探訪する

Masataka Ito
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タイムアウト大阪 > Things to Do >中津でしかできない7のこと

タイムアウトが発表している「世界で最もクールな街」ランキングの2025年度版で、堂々第8位に登場したのが、大阪・中津。高層ビル群が立ち並ぶ梅田から徒歩圏内にありながら戦災を免れた地区もあり、レトロな街並みが残されている。

近年そこに長屋をよみがえらせた施設が生まれ、古民家をリノベーションしたセレクトショップが進出するなど、「今」の息吹が吹き込まれるようになった。昔ながらの街を背景にした新しい取り組みはより異彩を放ち、人を輝かせる。新旧が混じり合う独特の雰囲気を、世界の街の姿を見続けてきたタイムアウトのライターや編集者も鋭敏に感じ取ったのだろう。

ここでは、中津に彩りを添えてきた7つのスポットを紹介する。駅前ではタワーマンションが、続々と建設されている。変わりゆく街のダイナミズムを感じながら訪ねてみてほしい。

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  • ポップアップ・期間限定レストラン
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OSAKA FOOD LAB

阪急宝塚線の高架下、大阪梅田駅と中津駅の間を歩くと、コンテナキッチンが現れ、そこから香ばしい匂いが漂ってくる。ここが、新進気鋭の料理人たちが新たなアイデアを試す実験空間「OSAKA FOOD LAB」だ。

ポップアップイベントやマーケットなど、さまざまなプログラムが開催されており、地元民と観光客が一緒になって大阪の革新的な料理を楽しめるのも面白い。

例えば、ブルックリン発の大人気フードマーケット「Smorgasburg」 の大阪版や、インド料理の特集、若手シェフとのコラボレーション企画を開催するなど、常に新しいおいしさに出合える場となっている。

施設は不定期営業のため、訪れる際は公式ウェブサイトをチェックしよう。

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IMA:ZINE

全国のファッショニスタからも注目を集める、セレクトショップ「IMA:ZINE(イマジン)」。国内外で買い付けたアイテムとともに、「別注」アイテムやオリジナルブランドを展開する。

センスあふれる刺激的な品々を前にどれを選ぶか迷ったら、スタッフに声をかけてみるといい。客とのコミュニケーションを大切にする同店では、ブランドや商品の背景などもしっかり案内してくれる。新たな装いへのチャレンジを後押ししてくれるだろう。

関西ファッションシーンのど真ん中にいるディレクターの谷篤人をはじめとするスタッフが、ファッションを通して編み出した「今」をぜひのぞいてみてほしい。

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  • カフェ・喫茶店
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珈琲とたまごサンド

2025年4月に四ツ橋から中津に移転した「珈琲とたまごサンド」。看板メニューはもちろん、無添加の食パンとブランド卵を使って作られた「定番のたまごサンド」だ。

一口かむと、軽くトーストした温かい食パンとひんやりとした卵の感覚、パンの耳のサクサク感と弾ける白身を感じる。そして、香り立つパンのほのかな甘みと濃厚な黄身、さらに自家製マヨネーズの酸味が一体となって、思わず笑顔がこぼれるだろう。薄味な分、それぞれの素材の味を楽しめ、付け合わせのポテトチップスの塩味と合わせるとちょうどいい。

卵黄だけを使用した「ぜいたくのたまごサンド」やキッシュ、「あんこバターサンド」もある。月〜木曜日は、9時から営業。朝に、昼に、幸せな食のひとときを楽しんでほしい。

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キタの北ナガヤ

店舗や宿、事務所から成る新しい「複合ナガヤ」。通称「猫の小路」と呼ばれる裏路地に面した古い木造家屋を再生し、2018年に誕生した。

「キタナガKITCHEN」は、会員制のシェアキッチン。洋菓子から惣菜、弁当、豆花など日替わりで店舗が入れ替わり、毎日異なる「おいしい」が楽しめる。また、ローカルな韓国料理を提供する「雨食堂」もある。

春と秋には、「露地庭市」を開催。さまざまな国の料理や酒、スパイスカレーといった食の屋台、洋服や雑貨、アクセサリーから、果ては整腸整体、鍼灸、金継ぎ体験、占いなど、多彩な店やホストが集結する。いろいろなものがごちゃ混ぜの「キタの北ナガヤ」らしいイベントは、まさに中津らしさを表現したものでもある。

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DIAMOND BIRYANI

中津でビリヤニといえば、「DIAMOND BIRYANI」。食事時には満席になる人気店だ。同店のビリヤニは、ヨーグルトやスパイスでマリネしたチキンなどの具材を「生の状態(カッチ)」のまま釜に入れて火を通すハイデラバードの製法を踏襲。注文が入ってから一釜ずつ炊き上げて提供されるビリヤニは宝石のようにキラキラと輝き、かぐわしいスパイスの薫りを立ち上らせて、食欲を猛烈に刺激する。

ともに供される銀皿には、カレーやミントのソース、スパイスで和えた生野菜、ヨーグルト、ナッツなどが美しく配置され、これらと混ぜ合わせて食べる。ボリュームあるバスマティライスも、「味変」を繰り返しながら食べていると、ごちそうさままではあっという間。うまみが濃縮されたおこげまで、おいしく平らげられる。

ビリヤニは提供まで15~20分ほどかかるため、時間に余裕を持って訪れたい。

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  • スーパーマーケット
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goody

大阪・中津で話題のスーパーマーケット「goody」。一見すると、普通のスーパーマーケットである。しかし19時以降になると店の一角が一変し、居酒屋と化す。店内にある総菜や缶詰で一杯やれる角打ちを想像するかもしれないが、さらに上を行き、店で購入した好きな商品を持っていくと、食材をその場で調理してくれる。調味料は購入してくてもよい。

調理代金は、購入金額の50%。余った食材があれば、一品作って手土産にしてくれるという何とも行き届いたサービスぶりだ。

ただし提供までは少し時間がかかるので、調理済みの総菜などをつまみながら気長に待とう。現在、満席の日もある人気ぶりで、予約してから訪れたい。

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Japoni

大阪・中津を代表する立ち飲みの一軒である「Japoni」。外観はオーセンティックバーを思わせるたたずまいで、アンティークのペンダントライトの優しい光が店内を照らす。しゃれた雰囲気に、一瞬にしてとりこになるだろう。

店主夫妻は、ともにイタリア料理店の出身。メニューにはキッシュやコンフィもあれば、ナムルにポッサムといった韓国料理、青いパパイヤを用いたソムタムなどのアジア料理と多彩だ。日替わり、季節替わりでメニューは変わるので毎日通っても飽きない。いつもにぎわっているのもうなずける。

気軽に足を向けて出られるのが立ち飲みの魅力だが、居心地が良くてつい長居してしまうのが難点。15時から開いているのもうれしい。

大阪のローカルスポットを巡るなら……

  • Things to do

「谷六(たにろく)」の愛称で親しまれている、「谷町六丁目」。Osaka Metroの谷町線と長堀鶴見緑地線が交差し、梅田や心斎橋など都心へのアクセスも便利で住みやすく、人気の街だ。

また、由緒ある商店街も活気があり、昭和初期の家並みが残されているのも魅力。太平洋戦争による戦災を免れたことで、昔ながらの大阪風情が今も漂い、町家や長屋を再生した飲食店やショップが誕生している。

ここでは老舗から隠れ家バーまで、地元民に愛される谷六周辺のローカルスポットを紹介する。新旧の交わりの中で生まれる独特の空気感を味わいながら、レトロな街を探訪してみては。

  • Things to do

2023年に「麻布台ヒルズ森JPタワー」(325メートル)が完成するまで日本一の高さを誇ったビル「あべのハルカス」(300メートル)の麓に広がる、天王寺・阿倍野エリア。キタやミナミに次ぐ繁華街として知られている。

徒歩圏内には「通天閣」がそびえる「新世界」、旧住友家の名園「慶沢園」や動物園、美術館などが点在する広大な天王寺公園があり、同エリアは、さまざまな表情を持ち合わせている。

ここでは、ひと味もふた味も違う個性あふれる天王寺周辺の10のローカルスポットを紹介する。

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  • Things to do

福島はJR大阪環状線や阪神本線が乗り入れ、大阪や梅田は隣駅。アクセスの良さも手伝って、住みたい街の上位にランクインする人気のエリアだ。居酒屋をはじめ飲食店も充実している。

ここでは、ラーメン、カレー、たこ焼きと、地元の人々にも支持されている店を厳選して紹介。またレコードバーや燻製料理専門店など、独創的な店も取り上げる。大都会・梅田の喧騒に疲れたら、1駅歩いて福島まで出かけてみては。下町感漂う街でほっとひと息入れながら、居心地の良い時間を過ごしてほしい。

  • Things to do

タイムアウト大阪 > Things to Do >北加賀屋でしかできない8のこと

大阪西部、木津川河口に位置する北加賀屋。大正時代から1970年代まで造船の街として栄えた歴史を持つ。しかしそれ以降、造船業は下火になり、工場は一つ、また一つと閉鎖されていった。

2004年、名村造船所大阪工場跡地でアートイベントが開催されたのを機に、同工場跡を恒常的な創造の場として活用する「クリエイティブセンター大阪(Creative Center OSAKA)」が開設された。これに続くようにアートスポットが誕生し、北加賀屋は「アートのまち」として再生していった。

ここでは北加賀屋の代表的なアートスポットとともに、魅力的な食の魅力も紹介。アート散歩を楽しみながら、胃袋も満たしてほしい。

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  • Things to do

江戸時代、堂島川と土佐堀川に挟まれた中之島は流通の拠点として蔵屋敷が並び、土佐堀川に面した北浜は経済の中心だった。しかし明治に入り、廃藩置県が実施されると蔵屋敷は接収され消えてしまう。その土地に、大阪の実業家たちの寄付によって近代建築が作られ、中之島周辺は大阪経済・文化の中心地となっていった。

中央公会堂や中央図書館はその象徴であり、周辺にもレトロビルが見られるのはそうした歴史があるからだ。また美術館巡りも楽しめ、淀屋橋・北浜は洗練された雰囲気が漂う。 ここでは、中之島周辺の20のスポットを紹介する。ミナミとはまたひと味違う大阪の一面を楽しめるだろう。

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