能勢の里山を見渡せる一軒家の日本料理店。店主の中井建は祇園で京料理を学び、ベルギーで公邸料理長も務めた経験を持つ。能勢の野菜や「能勢黒牛」、ジビエ、川魚など旬の食材で織り成すのは、和の技法をベースに創意工夫が光る直感料理。ゆるりと流れる時間の中で、ここにしかない景色と味覚に心も満たされるだろう。
※完全予約制

時代を超えて進化する──大阪の名店案内
能勢の里山を見渡せる一軒家の日本料理店。店主の中井建は祇園で京料理を学び、ベルギーで公邸料理長も務めた経験を持つ。能勢の野菜や「能勢黒牛」、ジビエ、川魚など旬の食材で織り成すのは、和の技法をベースに創意工夫が光る直感料理。ゆるりと流れる時間の中で、ここにしかない景色と味覚に心も満たされるだろう。
※完全予約制
1955年に「大阪の台所」の名でも知られる「黒門市場」で開業したうどんの店。特徴は、何といってもつまようじほどに細い麺だ。
屋台からスタートしたこともあり、せっかちな大阪人を待たせぬようにと2分でゆで上がり、するっと味わえる「細うどん」が誕生した。
箕面大滝へと続く「滝道」の途中にある日本料理の名店。「金時人参」や「海老芋」など「なにわの伝統野菜」も取り入れながら、旬の食材をふんだんに使った料理を新緑や紅葉の中で楽しめる。
人気の紅葉シーズンのみ1年前から予約を受け付けている。
大阪を代表する名料亭の一軒。店主・松尾英明が紡ぐ料理は、四季の移ろいを端正に映し、日本人の美意識を鮮やかに伝える。
大切にするのは、心ある生産者が育てた魚の価値や、「なにわ伝統野菜」をはじめとする地の恵み。持続可能な食の価値を未来へと継承する姿勢に加え、数寄屋建築の静かで穏やかな空間が一層の品格を添える。
完全予約制なので、公式ウェブサイトから予約して訪ねてほしい。
旬を生かした伝統的な日本料理を軸に、遊び心や驚きも楽しめる日本料理屋「高槻 天野」。店主の天野恵明は、心斎橋の名店「懐石料理 桝田」で14年間修業を重ね、2023年に故郷の高槻で独立した。地元の無農薬野菜や蜂蜜などを取り入れ、時には中華や洋のエッセンスも。ラストは、驚きの味を秘めたデザートで最後まで心をときめかせてくれる。
高槻の山深い里山にたたずむ、築100年超の古民家を改装した日本料理店「心根」。「二十四節気」の移ろいに合わせた「心根コース」(2万5,000円)は野草、ジビエ、淡水魚など地元の滋味尽くしだ。店主の片山城は春には毎朝、山菜を摘みに裏山へ赴くという。一品ごとにごちそうの心が宿る、ここでしか味わえない食体験。遠路からでも訪れたい。
2025年3月に福島区内で移転・拡張。数寄屋造りの美学と現代性が融合した新空間で、店主の片山心太郎が若手料理人とともに挑む。
広いカウンターでは片山の所作や会話までが一体となり、より豊かな食体験を提供。旬を映す昼の八寸や、目の前で仕立てるハモの湯霜造り、土鍋ご飯など、繊細かつ大胆なコース展開に魅了されるだろう。
完全予約制なので、予約してから訪ねてほしい。
北新地にある寿司の名店「鮨 美菜月」。店主の﨑貴之は高松で生まれ、16歳から堺で修業をスタートした。そうした縁から、できる限り馴染みのある近海で捕れた魚を積極的に仕入れ、「至高の一貫」として提供している。赤酢がほんのり香るシャリも、ネタとの相性は抜群だ。
日本料理の名店「宮本」の2号店として誕生した、うどんの店「おうどん 蓬」。厳選素材のみを使用し、火加減や時間などにも細心の注意を払いながら丁寧にとっただしは、飲み干したくなるような澄んだ味わい。まさに「だしが主役」のうどんは、まずは何も加えず、そのまま味わおう。
カウンター10席のとんかつ専門店。メニューはコースのみで、昼は3種、夜は6種の豚をさまざ まな方法で食べ比べられる。
「とんかつ康四郎」が扱う豚は、銘柄ではなく、血統を軸に厳選。馴染みのあるトンカツという食べ物の概念が、きっと変わるだろう。
ディナーは前日までの完全予約制なので、ウェブサイトから予約して訪ねてほしい。
日本最古ともいわれるおでん屋。創業以来注ぎ足し続けるだしで炊く「関東煮」は、ダイコンやコンニャクといった定番から「水茄子」など季節ものまで約30種を用意する。名物は、タコを柔らかく炊いた「たこ甘露煮」。かむほどに味わいが増すクジラの舌「サエズリ」といった、創業者が考案したメニューもおすすめだ。
1844(弘化元)年、大阪発のおでんの「関東煮」と燗(かん)酒を味わう「上燗屋」として始まり、日本最古のおでん屋ともいわれる「たこ梅」。一大観光地としてにぎわいを見せる道頓堀の中でも、威風堂々としたたたずまいに、浪花の老舗店としての貫禄を感じさせる。 店内でまず目に飛び込んでくるのは、あめ色に光る年季の入ったコの字カウンターと、グツグツと煮えるおでん鍋だ。創業以来注ぎ足し続けるだしで炊く関東煮の「ネタ」は、「大根」や「こんにゃく」「ごぼう天」といった定番から「菊菜」や「子持ち烏賊」などの季節ものまで、約20種を用意する。 鍋は常に沸騰させて炊くことで、食材の風味を残しながらうまみを最大限に引き出す。名物は、タコを柔らかく炊いた「たこ甘露煮」(800円、以下全て税込み)。かむほどに味わいが増すクジラの舌「サエズリ」(900円)といった、創業者が考案したメニューもおすすめだ。 ネタの価格別に色分けした札を注文ごとに目の前に置くという、創業時から続く独特な会計システムも趣きがある。近年はオーダーのコツをメニュー表などで案内し、初心者向けの「関東煮セット」も提案。常連も一見さんも分け隔てなく出迎えることで、伝統を未来につないでいる。もっと読む
伝法漁港に隣接する、知る人ぞ知る「てっちり」(フグの鍋料理)の名店「魚料理 克政」。のれんをくぐれば底抜けに明るいおかみさんが出迎えてくれ、フグ刺しから雑炊まで鮮度抜群のフグをコースで堪能できる。夏場(6〜9月ごろ)限定で楽しめるハモのコースも必食である。
いかにも大阪の下町という此花の住宅地を抜けると、市内では珍しい漁港が現れる。その伝法漁港に隣接するのが「魚料理 克政」だ。ここはさばきたてのフグをコースで堪能できる、知る人ぞ知る「てっちり」(フグの鍋料理)の名店。のれんをくぐれば、底抜けに明るいおかみさんが出迎えてくれる。 まず、てっさ(フグ刺し)の歯応えに思わず「おっ」とうなる。カリッと揚がった唐揚げもとてもジューシーで、追加注文が多いという。鍋の具材が運ばれてきて、人気の理由が分かった。ここで出されるフグは鮮度抜群なのだ。それゆえに、鍋用の身は1切れずつ鍋にサッとくぐらせ、表面が白くなったくらいで食べるのがこの店のおすすめである。 手づくりのポン酢は、徳島県・木頭産のユズとスダチを使用した果汁100%。酸味と甘みのバランスが絶妙なそのポン酢が、フグの味わいをグッと引き立てる。 そして、てっちりのシメといえばやはり雑炊だが、この店のは一味違う。一般的なものよりかなり多めのだしを使用し、ただひたすらかき混ぜ続けるのだ。おかみさんと楽しくおしゃべりしながら待つこと約15分。たっぷりとだしを吸い、かつごはんの粒がつぶれることなく仕上がった、極上ふわとろ雑炊の出来上がり。これならおなかがいっぱいでもペロリといけてしまう。 夏場(6〜9月ごろ)限定で楽しめるハモのコースも必食。不定休のため、訪れる際は事前に店に確認をしておこう。もっと読む
約100の飲食店が軒を連ねる、新梅田食道街にある串カツの名店。カウンターに置かれた銀のトレーには次から次へと揚げたての串カツが並ぶ。ここから好きなものを自由に取り、ソースに付けて食べるというシステムだ。
ソースの2度付けは禁止なので、ソースを足したい場合は、キャベツですくって串カツにかけよう。串カツは牛串が1本120円(税込み)からとリーズナブル。スタンディングのみなので、サクッと食べたい時にもうってつけだ。
大阪名物・たこ焼きの専門店。コンブとかつお節、まぐろ節からだしをとり、伊勢産のタコを湯がいて使うなど全ての素材を吟味して焼き上げるワンランク上のたこ焼き、ソースなしでもうまみは十分だ。ナチュラルワインもあり、たこ焼きに合わせて「昼から一杯」も楽しめる。
大阪人が胸を張って勧められるたこ焼き専門店の一つ。大阪の食文化を守り伝える「こんぶ土居」の「天然真昆布」と「久間田商店」のかつお節、まぐろ節からだしを取り、伊勢産のタコを湯がいて使う。小麦粉、卵といった素材も全て吟味して焼き上げる「たこ焼き」は、ソースを付けなくてもうま味十分。大阪で親しまれてきた小ぶりのサイズもちょうどいい。 「たこ焼き 一人前」(14個、1,100円、税込み)は、一般的な相場からすればやや割高に感じられるかもしれない。実際、店頭にも「ちょっと高いです」という断り書きがある。「高級店を目指してるつもりは全然ないんやけど、昔ながらの当たり前のことをやろうとしたらどうしてもこの値段に」とは店主の言葉である。 たしかに、国産のタコでさえ「もはや高級食材」という今の時代。それでも、店主が子どもの頃に食べていた「当たり前のたこ焼き」を素材から追求することで、大阪人も納得のたこ焼き店として多くの人に愛されている。 なお、ナチュールワインをはじめとするドリンクメニューも充実して、たこ焼きに合わせて昼から1杯、というのもこの店では馴染みの光景。「たこやきグラタン」などのアレンジメニューと合わせれば、飲み過ぎ必至だ。 ※現在、夜は別形態の営業となっているもっと読む
鉄板焼きメニューが中心の居酒屋。米粉を使った「こなもん」が人気で、グルテンフリーにこだわる。お好み焼きの「ブタ」は米粉生地がサクサクで、乗せられた半熟卵との相性も抜群だ。
紅ショウガやコショウでパンチをきかせたオリジナルドリンクも試してほしい。
天神橋筋六丁目駅近くにある、鉄板焼メニューを中心した居酒屋。2022年8月の創業以来、お好み焼きや焼きそばなど、米粉を使った「こなもん」が人気だ。 徹底したグルテンフリーで、天かすも米粉で自作。味に厚みを出すためにタマネギとニンジンをペースト状にして混ぜ、卵とカツオの一番だしで合わせたものを、サラダ油で揚げているという。そのままでも酒のアテになると常連に評されるほどうまみがしっかりとして、ふんわりとしたお好み焼などの生地の中でも存在感がある。ソースもグルテンフリーのものを探したという。 鉄板を使うものから酒のアテまで迷うほどの品数があるが、まずは人気のお好み焼「ブタ」(980円、以下全て税込み)をトライしたい。米粉生地がサクサクと軽快で、食後感も軽く、乗せられた黄身が濃いめの半熟たまごとの相性も抜群だ。 豚、牛スジ、エビ、イカ、タコ入りの焼きそば「豪華MIX」(1,420円)もおすすめ。焼きそばの麺も100%米粉を使用し、小麦粉のものと変わらぬ食感で、プルンとしてかみ応えもモチモチだ。 ドリンクはビールやハイボールが人気だが、紅ショウガと米酢、黒コショウでパンチを効かせたオリジナル「寛ハイ」(580円)もオーダーしてほしい。 なお不定休のため、Instagramをチェックして出かけよう。もっと読む
ラーメン好きであれば一度は訪れたい、中華そばの名店。「中華そば」と肩を並べて人気なのが、麺がつやつやと輝く「つけそば」。希少な国産小麦をブレンドし、毎朝店内の製麺所で打つ出来たての麺は、ツルッとした舌触りと喉越しの良さが感動的だ。
つけ汁やトッピングの食材に至るまで、どこまでも妥協のない一杯である。
「そば飲み」を掲げる料理店「蕎麦・料理・お酒 藤乃」で出合えるのは、大阪ブランド認定の「河内鴨」だ。松原市にある「ツムラ本店」から届く朝締めのカモだからこそ、レバーやハツの希少部位も楽しめる。
外せないのは河内鴨の鍋コース。カツオ香る関西風だしに、大阪産の「難波葱」やセリ、ゴボウを合わせるとカモのうまみが一気に充満する。締めは手打ちそばで決まり。
国道沿いの喧騒から少し離れた古民家レストラン「天の川 なかなか」。店に入ると、古き日本の田舎にタイムスリップしたかのようだ。店主・岡本正樹の自由な発想がさえるおまかせ懐石コース(9,350円から)には、大阪産食材のほか、京都や奈良の旬の素材も取り入れる。卓上で炊き上がるかまどご飯を楽しみにしつつ、ノスタルジックな時間に浸るのが粋。
開店から1時間後には売り切れてしまうことも多い、そばの名店「そば切り 天笑」。全国から厳選したそば粉は、「細切り」「粗挽き」「そばがき」それぞれに適した産地のものを使用している。中でも、ふわっとした口溶けの「そばがき」は、ほかではなかなか出合えない一品。まさに「瞬間の食べ物」なので、提供されたらすぐに味わうのがいい。
1969年創業の餃子専門店「丸正餃子店 本店」。メニューは餃子とビールのみで、パリッとした焼き上がりの薄皮餃子は、一口頬張ればもう箸が止まらない。完全予約制で、当日分の予約をその日の15時から受け付けるスタイル。予約の際には、何人前かも伝えよう。
宿場町の面影を残した文禄堤にある、懐石料理の店。店主・船見拓也は、京懐石の名店をはじめとした数々の店で経験を積んだ人物で、ここでは大阪府産の食材も取り入れながら、季節感と遊び心を意識した献立で懐石のコースを提供している。
当日、席に余裕があった場合にのみ楽しめる昼限定のお手軽御膳(当日予約のみ可)もある。
「おばんざいセット」や、良いイカが入ったときだけの「剣先おろし」など、酒のさかなも充実した「飲める」うどん店「活麺富蔵」。創作うどんも多く、薄く伸ばしたうどんをもみじおろしとポン酢で食べる「うどんのてっさ」は同店の名物だ。揚げたての天ぷらもぜひ一緒に味わいたい。
江戸時代から続くレンコン農家の4代目・中西正憲による、「門真れんこん」料理の専門店。料理には中西が育てた門真れんこんが使われており、郷土料理の「蓮根餅」をはじめ、ほっくりとした食感と、強い甘みを生かした数々の料理を提供している。
単品での注文もできるが、コースで堪能するのがおすすめだ。
焼き肉店の多い南大阪エリアでも、高品質な和牛を手頃な価格で楽しめると人気の一軒。この価格での提供がかなうのは、精肉店を営む身内から厳選した肉を仕入れているから。
刺しからホルモンまで魅力的なラインアップだが、脂のバランスが良いA5ランクのシャトーブリアンとフィレは、出合えたら必ず味わいたい一品だ。
江戸時代より前に観心寺の台所として建てられた庫裏は今、創作レストランとして多くの人を迎えている。
楽しめるのは、昔から節分の日に観心寺で食されている「あずき茶粥」と、高野山の修行場の基準(肉・魚・五辛不使用、卵は無精卵のみ)で作られる精進料理。25種類以上の地元野菜が使われているのもうれしい。
※完全予約制のため詳細は公式ウェブサイトか電話で要確認
店主・守屋栄一自らが近隣の漁港に足を運び、信頼する漁師から仕入れた魚介を熟成寿司で提供。時間をかけてうまみを引き出したネタは、ほどよい歯応えと、しっとりと舌に絡む質感が魅力だ。さらに欠かせないのが、主人が厳選した日本酒とのペアリング。寿司のうまみを引き立てる一杯とともに、大阪らしい粋なひとときを。
スーパーシャトーブリアンや「熊本牛」の黒タンなど、最高ランクの和牛の希少部位が堪能できるとあって、遠方から足を運ぶ肉好きも多い焼き肉店「つねちゃん」。店主の確かな目利きと、独自のルートで厳選された肉は、まさに「つねちゃん」だから楽しめる味だ。
活フグ料理が一年中楽しめる創業40年の老舗。約1.5キログラムのトラフグの身をあえて厚切りにした「てっさ」は、弾力が強く食べ応え抜群だ。しゃぶしゃぶは、大きい切り身を自ら鍋で湯引きしてポン酢で。しっとりとした食感と半レアのうまさがたまらない。
串カツや造りなどの一品も豊富に揃う、自由度の高さもうれしい。
岸和田駅から徒歩2分の割烹(かっぽう)料理店。「昼網」で揚がった魚介を多彩な料理に仕立てる。
造りの醤油は魚介の産地に合わせてアレンジする徹底ぶり。旬野菜や厳選肉との組み合わせも巧みで、一皿ごとに新鮮な驚きがある。
日本酒50種、ワイン100種を揃え、料理とのマリアージュも存分に楽しめる。
岸和田市指定有形文化財を、料亭としてリニューアルオープン。岸和田城堀の南側に位置する回遊式日本庭園を眺めながら、食事が楽しめる。広大な日本庭園は、3つの茶室や織田信長にゆかりがある「十三石の塔」など、見どころが多い。庭園のみの見学もできる。
岸和田市指定有形文化財を、料亭としてリニューアルオープンした「岸和田市五風荘」。岸和田城堀の南側に位置する回遊式日本庭園を眺めながら、食事が楽しめる。 料理は、旬の食材をふんだんに使った「季節会席コース」をはじめ、「神戸牛しゃぶコース」「てっちり満腹コース」などの鍋料理も提供。1人から44人まで対応する個室があり、さまざまなシーンで利用できるだろう。 約7900平方メートルもの日本庭園は、3つの茶室や織田信長にゆかりがある「十三石の塔」など、見どころが多い。庭園のみの見学もできるので、気軽に訪れよう。もっと読む
「泉州野菜」を中心に、自社農園や近隣農家で育った野菜をたっぷり味わえるおばんざいの店。8種のおばんざいに、炊きたての土鍋ご飯で握ったおむすびと味噌汁が付いた「MALU 五感定食」には、身も心も満たされる。
野菜を育てた農家自身が感動することも多く、この地に住む人こそ、地元の魅力を再発見できるような一軒だ。
朝の4時から営業する食堂「ヨッシャ食堂」。好みのおかずを取り、自分だけの定食が作れる。泉佐野漁港で水揚げされた魚の刺し身をはじめ、煮魚や天ぷら、人気のだし巻き卵など、魅力的な一品がずらりと並ぶ光景は圧巻だ。人気店ゆえ、行列になることも多い。
日本で唯一のワタリガニ専門店。大きくて新鮮なワタリガニを堪能するには、コースがおすすめだ。サラダに塩焼き、カニ飯など、その魅力を全方位から楽しめる。職人技を施した一皿一皿は、ワタリガニのイメージを覆してくれるだろう。酒好きなら「カニ酒」もぜひ試したい。
完全予約制なので、公式ウェブサイトから予約してから訪ねてほしい。
たった5匹の「それ」を獲るのにかかる時間は約10時間。その上、店では生きているものしか使わず、非常に繊細なため扱いが難しい。それでも2代目の大将が続けてきたのは「自分がやめれば、一つの食文化が途絶えてしまう」から。ここは日本で唯一のワタリガニ専門店「割烹 松屋」だ。 ワタリガニ=小さなカニといったイメージを持つ人が多いかもしれないが、松屋の水槽に鎮座しているのは、えりすぐられた大きなものばかり。この立派で新鮮なワタリガニを堪能するには、コースがおすすめだ。「雅コース」(3万7,950円、税込み)は突き出しに始まり、刺し身、「ほぐし身サラダ」「塩焼」「酒蒸し」、そして「カニ飯」に「冷し」と、その魅力を全方位から楽しむことができる。 ほぐし身サラダで使用されるのは、25種類以上もの野菜。トマトのエスプーマ、土佐酢のジュレがあしらわれた姿は色彩も豊かだ。一口食べるごとにほぐし身との新たなハーモニーが生まれ、最後まで感動が続く逸品である。 また、塩焼も必食だ。香ばしさに包まれながら、静岡県産の天然粗塩が引き出したわたりがにの濃厚な甘みに舌鼓を打つ、まさに至福の時。酒好きなら、最もだしが出る部分を追求し生み出すのに4年かかったという「カニ酒」もぜひ試したい。 伝統と革新の絶妙なバランスは、ひとえに大将のたゆまぬ努力ゆえ。「最近は20代の若いお客さんが増えてきている」というのにも深く納得だ。完全予約制なので事前の電話は忘れずに。もっと読む
西鳥取漁港近くにある、漁師の妻が営む「漁師の家庭料理」が食べられる店。おすすめはホワイトボードに書かれた魚から好きなものが選べる「おまかせ名倉定食(昼のみ)」で、捕れたての魚のおいしさが存分に味わえる。
ディナーは完全予約制なので、予約してから訪ねてほしい。
西鳥取漁港近くにある「漁師の家庭料理」が食べられる店。店主は漁師の妻で、さまざまな理由によって出荷に至らずに余ってしまった魚介類を「みんなに食べてもらうのが一番いい」と思い立って、2017年に家族経営で同店をオープンした。現在では、遠方からわざわざ訪れる客も増えるほどの人気店だ。 おすすめは、好きな季節の魚が選べる「おまかせ名倉定食」(1,320円から、税込み)。取材時のホワイトボードにはタイやハマチ、ホウボウなど7種類の魚の名前が並ぶ。運ばれてきたタイの煮付けは身がしっかりとしていて、かむほどにうま味あふれる逸品。捕れたての魚はこんなにおいしいのかと、目玉から尻尾の際まで箸が進むこと必至である。 このほか注目したいのが、味噌汁や副菜に登場する地元の養殖ワカメ。しっかりとした歯応えに豊かな潮の香りを携えた存在感は主役級だ。 「海老フライ定食」などのフライ、「穴玉丼定食」といった丼ものも充実している。いずれも魅力的過ぎて、オーダーに頭を悩ませる客の姿もチラホラ。「メニューを制覇しようと、来るたびに1種類ずつ食べる地元の人もいらっしゃるんですよ」と店主は語る。遠方からでも全制覇できるよう、いつまでも続いてほしい一軒だ。 ※ディナーは当日14時までの完全予約制もっと読む
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