1. 神楽坂
    Photo: Keisuke Tanigawa
  2. 工芸青花
    Photo: Michikusa Okutani
  3. 甘味とお食事 マリアーヌ
    Photo: Michikusa Okutani

神楽坂でしかできない20のこと

グルメはもちろんスイーツ、アート、工芸、雑貨、書店など文化的な魅力を凝縮

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
寄稿:
Michikusa Okutani
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タイムアウト東京 > ご近所ガイド > 神楽坂でしかできない20のこと

和を中心に幅広いジャンルの飲食店が、坂道の織りなす変化に富んだ景観に溶け込んでいる街・神楽坂。スイーツ専門店だけも約30店舗。食のみならず、新潮社を筆頭に出版社が密集する本の街でもあり、今の時代であっても独立系書店・新しい古書店が点在、ギャラリーも多数見られ、文化的素養も高い。

オツな和雑貨店も潜んでいて油断ができない。都心のただ中にありながら神社仏閣や石畳の路地も散見され、昔ながらの風景が残す落ち着いた雰囲気もこの街の魅力の一つだ。

脇道をさまよう程に面白みのいや増す大人の迷宮。海外からも熱い視線を集めつつあるそんな神楽坂はそれゆえにとっかかりを見つけるのが難しい。この地ならではのスポットを、ビギナーからツウ向けまで幅広く紹介しよう。

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アチョ 神楽坂

30軒あまりの専門店がしのぎを削る神楽坂のスイーツは、デパ地下を上回る品揃え。特定の商品に特化して味を追求する攻めの店も多い。

「アチョ(ACHO)神楽坂」はテイクアウトのプリンを専門とする先駆的な一軒だ。地元在住のオーナー・富永夫妻が自宅を改装してオープン。最上の食材で仕上げる濃厚かつ滑らかな口当たりがクセになる。

地養卵の卵黄にバニラを合わせた定番「バニラキング」をはじめ、常時9種類ほどを用意。チョコレートクリームにコニャックを合わせた濃厚なチョコレートプリンの「ブランデウェイン」、カルバドスを合わせたカスタードプリンの「ハミングカルヴァドス」は、まさに大人のためのスイーツだ。濃厚な甘みと独特のほろ苦いコクは、酒との相性もよいので、ぜひ食べてみてほしい。

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ル ブルターニュ 神楽坂店

フランス人オーナーがブルターニュ地方の食文化を紹介すべく、神楽坂に1996年にオープンさせたクレープ店の老舗。クレープと言ってもよく売店で売られているようなハンディーなタイプではなく、こちらのものはナイフとフォークでいただくフランス料理。フランス北西部ブルターニュ地方のレシピを継承したガレットメインのコース料理がいただける。

おすすめは有塩バターの産地であるブルターニュらしいデザートクレープ「ヴァヌテーズ」。ほろ苦い塩バターキャラメルとアイスのコンビネーションが上品だ。フランスのクレープリーの雰囲気を演出した店内の雰囲気も落ち着ける。

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赤城神社

神楽坂駅の裏を奥に進むと現れる、モダンな神社。斬新なガラス張りの拝殿、個性的な狛犬など、現代的なデザインは、建築家の隈研吾監修によるもの。こう見えて、700年にわたり牛込総鎮守として鎮座してきた神社だが、2010年、再生プロジェクトでリニューアルされ、現在の姿となった。

同施設は、あかぎカフェというイタリアンが楽しめるレストランカフェがあるほか、毎月「あかぎマルシェ」「あかぎ寄席」を開催するなど、モダンな姿に相応しい、楽しめる要素が満載。もちろん参拝も忘れずに。

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工芸青花

有形文化財で、歴史を重ねた昭和レトロな建物の一水寮は、神楽坂上の隠れた名建築。その1階に入る「工芸青花」は、近所の老舗出版社・新潮社が手がける工芸雑誌「工芸青花」のギャラリーだ。

そもそもこの雑誌、1000部限定で1冊1万円を超えながら、ほぼ完売を続ける知る人ぞ知るシロモノ。そんなギャラリーだから、並ぶ品も半端ではない。

今、工芸の世界では、日常使いで味わいを増すような現代の生活に密着した器類を「生活工芸」と呼び、日本発祥の新しい工芸の流れとして捉える動きがある。このギャラリーは、その動きの一翼を担うコアなスペースとしても機能している。会期は月末に数日間が基本(初日は会員限定)。意外と敷居は低く、建物の雰囲気ともども肩肘張らずに堪能できる。

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甘味とお食事 マリアーヌ

神楽坂には、江戸時代に藩邸があったことで縁深い福井県を筆頭に、各地の美味も集まっている。

「甘味とお食事 マリアーヌ」は伊勢名物の「お福餅」を食べられる都内では希有な甘味カフェ。老舗、御福餅本家がプロデュースし、ビル2階に位置する。店内では「おすすめ3種盛り」(数量限定)をはじめ、やはり伊勢名物である伊勢うどんなどの軽食も取り揃える。

ことに自家製ルーを乗せたカレーうどんは適度なスパイシーさがマッチする意外なおいしさ。一年を通して提供するかき氷は八ヶ岳の天然氷を用いた本格派だ。

また提供される湯呑みなどの食器にも、さりげない気遣いがうかがえる。お福餅の「4個入」や「8個入」、「お福包み餅」は持ち帰りもできるので、ちょっとしたお持たせや家庭のおやつにも最適である。

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ふしきの

2011年、神楽坂にオープンした懐石料理と日本酒の店「ふしきの」。酒造と酒匠の資格を持ち、茶道もたしなむシェフの宮下祐輔は、伝統的な会席料理と旬の日本酒のペアリングを提供している。

ミシュランの星を獲得した同店は9人しか入れないが、栗材のカウンターに腰を下ろしてアンティークの食器に目をやると、特別な一皿が待ち構えていることが分かるだろう。なんと、料理の魚や肉の脂が口の中でとろけるように、カウンターの奥で宮下がフラスコを85度まで丁寧に温めている。

10年以上熟成させた古酒と、宮下が料理に合わせてブレンドした2種類の日本酒が毎晩登場。食事の締めには宮下が目の前で濃い抹茶を点ててくれ、アルコール度数の高い日本酒に酔いしれたあなたを蘇らせてくれる。

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新宿区立あかぎ児童遊園

神楽坂駅の裏手、住宅街のただなかにあるプチ名所。南と北に出入り口があり、江戸川橋方面へのショートカットとしても利用できる。神楽坂駅側からの入り口は細く、慣れないと見落とすほど分かりにくい。

ここで注目してほしいのは、2頭のゾウの頭が連なる独特な滑り台。敷地の高低差を巧みに利用した遊具で、昭和テイスト漂う達観したような表情に味があり、ひそかな「映え」ポイントとなっている。周囲を民家に囲まれているため、喧噪(けんそう)などを考慮して夜間は使用不可。滑り台の幅は大人でぎりぎりの幅だ。

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アルタムーラ

神楽坂はハイセンスなパン店にこと欠かないが、イタリアのフォカッチャを専門にしているのは、国内を見渡してもざらにはない。奥神楽坂の外れにある黄色い店替えが印象的な「アルタムーラ」は、イタリア南東部の「パンの街」として知られるアルタムーラで修行を積んだ山本誠がオーナーを手がける店だ。

マエストロ直伝の伝統的製法を受け継ぎ、デュラムセモリナ粉、オリーブオイル、ジャガイモ、水と塩のみで作られた程よいかみ応えのフォカッチャは本場そのもの。毎日数種類、乗せる具材の内容を替えながら明るい日射しの差す店頭に並べられる。

このほか、チャバタやアーモンド粉をまぶした焼き菓子類なども楽しめる。イートインできる上、水~土曜日なら夜用メニューでワイン片手にライトなディナーを食べるのもいいだろう。

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大洋レコード

神楽坂駅からほど近い場所にある、ブラジル、アルゼンチン音楽のセレクトCD専門店。細かくジャンル分けされ、CDはジャケット面を見せるように並べられており、好みのものを探しやすい。ブラジルやアルゼンチンの音楽というと古い音楽をイメージしがちだが、同店では近年のサンパウロの新しい音楽ムーブメントを取り上げたり、アルゼンチンのインディーズシンガーソングライターを特集したりと、新しい南米音楽に出会える。

同店の店主夫婦によるデュオ、ryosuke itoh e shihoの音源も手に入る。店内のCDは店主に声をかければ試聴することも可能。家でじっくり聴けるような音楽を探している人なら、好みの音楽に出合えるはず。

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かもめブックス

書籍の校閲専門の会社が、早稲田通りにオープンしたブックショップ。「レコメンド/感動を伝える」、「リマインド/感動を想起させる」をコンセプトにセレクトした新刊書店を取り扱う。併設のカフェ「ウィークエンダーズコーヒー オール ライト(WEEKENDERS COFFEE All Right)」では、京都の自家焙煎(ばいせん)専門店「ウィークエンドコーヒー(WEEKENDERS COFFEE)」の豆で入れたエスプレッソを提供。テイクアウトも利用できる。

また、ギャラリースペースの「オンド カグラザカ(ondo kagurazaka)で」は、書籍にまつわる写真やイラストなどの展示を行っている。

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ケイブ-アユミギャラリー

神楽坂はギャラリーがあちこちに潜むアートの街でもある。神楽坂駅すぐに立地する「ケイブ-アユミギャラリー(CAVE-AYUMIGALLERY)」は2015年にオープン。国内外の優れた若手アーティストの作品を中心に紹介している。

存在感ある端正な銅板の扉の向こうに、コンクリートと白い壁で構成された103平方メートルの無機質な空間が広がる。名称の「CAVE(=洞窟)」は、地下にあること、さらに洞窟が人々の集まるスペースの原点で、さまざまなコミュニケーションや壁画が絵画の原点を育んだことに由来。新しい文化を産み出す洞窟として育てたいという、オーナーの願いが込められている。

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  • 神楽坂

梅花亭 神楽坂本店

1935年に創業した和菓子の店。店舗は小ぶりながらも、さまざまな和菓子がところ狭しと並べられており、にぎやかだ。菓子は全て、国産の自然食材を無添加で仕上げている。アユの天ぷら最中や有楽の月などの定番商品のほか、豆大福や黒糖わらび餅など季節の御菓子、生菓子などを提供している。

 

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毘沙門天善國寺

1595年に創設された、神楽坂のシンボル「毘沙門さま」として古くから親しまれる寺院。徳川家とも縁の深い、毘沙門天を奉安する名刹だ。毘沙門天は、古来よりインドで信仰されてきた、財宝の神。別名、多聞天とも呼ばれ、願い事を多く聞いてくれる神としても知られている。本堂を参拝するだけでなく、本堂横の出世稲荷に手を合わせるのも忘れずに。

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  • コーナーショップ・雑貨屋
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2001年から神楽坂に居を構える小さな雑貨店。置いてある服や靴、鞄、雑貨は質が良く、長く使いたくなるようなものばかり。雑貨店を始める前は靴に携わる仕事をしていたというオーナーが日本各地からセレクトした靴は「MANA」「D'knot」「SPINGLE MOVE」などを取り揃え、繊細で美しいものが多い。

靴以外も、作家と職人の結びつきを大切にするオーナーの丁寧なセレクトが伺える。店内には長い間取り扱っているブランドの雑貨が多く並ぶが、店の片隅を陣取る「ツキイチ貞のコーナー」には、月替わりで普段は取り扱わない商品も並ぶ。

また、神楽坂駅と神楽坂上交差点の中間には、店主の日野がオーナーを務めているギャラリースペース「フラスコ」もある。
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アコメヤ トウキョウ インラカグ

神楽坂にあるしゃれたショッピング店の「ラカグ」には、「アコメヤ」の旗艦店が入っている。 「アコメヤ」は米の専門店で、量り売りで購入できる穀物の品ぞろえが圧倒的だ。

そのほかにも、菓子やみそ、調味料、保存食、だし汁などがそろう。レストランのアコメヤキッチンでヘルシーな食事をしたり、カウンターでいれたての茶を飲んだりするのもいいだろう。

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  • 台湾料理
  • 神楽坂

タイフー トウキョウ

台湾のクラフトビールブランド「臺虎精釀」の日本初となる直営店。ビールは「タイフー金柑」や「金柑レモンサワービール」など常時8種類前後のタップをそろえ、グラスのサイズはS、M、Lの3種類から選ぶことができる。ライチなどを使ったゴクゴク飲めるフルーツ系ビールが多い。

店は2つのフロアで構成されており、1階は和モダン、2階は台湾の居酒屋のような雰囲気。台湾気分をより味わいたければ、迷わず2階へ。2階に設置されたテーブルやイスのほか、テーブルに付いた番号札までもが台湾から持ってきたものだそうで、まるで現地の居酒屋で過ごしているような本場感である。

料理は、台湾出身のスタッフが担当。酒とも白飯とも相性抜群な干し大根入りの台湾風オムレツ「菜脯蛋」は必食だ。

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  • 価格 1/4

カド

神楽坂駅からほど近い住宅街にある、割烹料理と日本酒が楽しめる店。古民家を改装した店で、立派な門構えについ構えてしまいそうになるが、店内は暖かい雰囲気である。

座敷などで楽しめる料理はコース中心だが、土間では立ち呑みでこだわりの日本酒を400〜1,000円ほどで味わうことができる。酒の肴は「鯖スモーク」や、「牛すじ煮込み」などを提供。1人で飲むにもぴったりだ。

  • バー
  • 神楽坂
  • 価格 2/4

鶴肴

神楽坂脇のみちくさ横丁に位置する、小さな居酒屋。カウンター席のみで、7人も入れば店内は満席となってしまう狭さだ。ビールなどの酒類はセルフサービスとなっており、狭い店内を行き来するアットホームな空間が楽しい。

さらに、酒類の会計は自己申告制となっている。もちろん、酒肴や揚げ物、飯物、焼き物などの居酒屋メニューも揃っており、月によっておすすめメニューもある。店内はいつも常連客でにぎわっており、マスターやほかの客と会話するのもいいだろう。

高級店の多い神楽坂で、親密な雰囲気の中チープに飲める、数少ない一軒なので、知っておいて損はない。

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  • 飯田橋
  • 価格 2/4

神楽坂 恵さき

神楽坂、早稲田通り中ほどあたりを1本入った路地に佇む同店は小さな店だが、肌寒さが増しておでんが恋しい季節ともなれば、連日予約で満席になる。おでんと炭火焼の2つを主軸に、良質な鮮魚を用いた刺し身などの一品料理も充実しているという、酒飲み泣かせの店だ。

特筆すべきは、注文ごとに小さな銅鍋で丁寧に仕上げるおでん。鮮度の良いアジを使う「あじつみれ」は、口の中でほろほろとほどける一品。薬味の香りがアジの風味をより一層引き立てる。また、身厚のハマグリを1つだけ朱塗りの椀に盛り、たっぷりの出汁を張った潔いといえる一品や、完璧な半熟に茹でた卵を出汁で温めたものなど、素材そのものに焦点を絞ったおでんが印象的だ。

メニューには、おでんの盛り合わせもあるが、好みのおでん種を1つずつ注文して味わいたくなるはず。「大人のためのおでん屋」といえるだろう。

  • ホテル
  • 神楽坂

アンプラン カグラザカ

神楽坂を味わいつくすとなれば、暮らすか泊まってみるしかない。泊まるならうってつけなのが「アンプラン カグラザカ(UNPLAN Kagurazaka)」だ。最近、スイーツ店やカフェなども微増して注目を集めつつある通称「奥神楽坂」。神楽坂から江戸川橋にかけてのこの庶民的エリアのポテンシャルにいち早く着目し、2016年に開業したホステルである。

同ホテルは、華やかな神楽坂の坂下と適度に距離を置きつつ、宿泊者が神楽坂の街並みを生活目線で楽しめるロケーションだ。インバウンド対応のホステルで、当初は欧米系の利用客がメインだったが、コロナの影響で日本人客も増えている。シンプルでスタイリッシュな客室は2階が男女共用ドミトリールーム、3階が女性専用ドミトリールームとなっている。また、家族やカップル向きの個室を完備する。

1階のゆったりしたカフェ「ギャザー・バイ・アンプラン(Gather by UNPLAN)」は宿泊者以外の利用もできる。朝8時のモーニングから使えるのは、神楽坂でも貴重だ。

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  • Things to do

浅草と浅草橋のほぼ中間にある蔵前は、かつては江戸幕府の御米蔵が並び、吉原や芝居小屋などに通い慣れた粋人が多く住んだ街。隅田川に平行する江戸通りを中心に玩具(がんぐ)や花火の問屋が並び、現在は昔ながらの職人や老舗メーカーに加え、多くの若手作家がアトリエとショップを構える。

特にここ数年は「丁寧に作られた質の良さ」や「人と人のコミュニケーション」などを重視する若手店主の面白い店も増えてきた。新しいコーヒー文化の息吹も気になるところ。東エリアでコーヒーと言えば、清澄白河を思い浮かべる人が多いだろうが、この街でも上質なエスプレッソとハンドドリップを味わえる場所が増えている。

そんな蔵前の今を感じさせる旬の店から、この地で長く愛されてきた老舗まで、散策にぴったりのショップを紹介する。

  • Things to do

「山手線で最も乗降人数が少ない駅」として知られ、地味なイメージがつきまとう鶯谷駅。しかし、江戸時代から明治にかけては「呉竹の根岸の里」と呼ばれ、多くの文人や画人がこぞって住む別荘地だった。また、その風流な名前は、かつてこの地が鶯(うぐいす)の名所だったことに由来する。

山手線内側に目を向ければ、徳川将軍家の菩提寺(ぼだいじ)や寛永寺。この地を愛した俳人の正岡子規ゆかりの子規庵も住宅街の中に溶け込む、文化の香り漂う街なのだ。同時に、日本有数の歓楽街「吉原」の玄関口であり、駅周辺にはレジャーホテルが乱立。ここでは、独自の風景と出合える鴬谷に点在する、魅力的なスポットを紹する。

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  • Things to do

アニメと電気製品の街・秋葉原から川を渡ると、江戸情緒あふれる神田須田町が広がる。第二次世界大戦の戦火を奇跡的に逃れた木造入母屋造りの老舗が並び、まるで時代劇の世界に入り込んだような感覚になれる地域だ。創業からの味を守る料理店や、職人の手わざが光る専門店が多く、都内の中でも異色を放つ。歴史あふれる神田須田町を紹介する。

  • Things to do

1980年代から音楽や演劇、ファッションなどの文化を生んできた街、下北沢。メインストリームではなく、型にはまらない多様な文化が混在するこの地はサブカルチャーの聖地だ。街の構造も路地と行き止まりだらけで迷路のように入り組んでいるのだが、それもまた下北沢の魅力。

小田急電鉄による鉄道跡地の開発も進んでおり、商業施設や温泉施設がぞくぞくとオープン。2022年3月には井の頭線高架下に、商業エリアとワークプレイスが同居するミカン下北が開業する。「開かずの踏切」があった時代も懐かしいが、下北沢らしい風景は今も健在だ。

タイムアウトが選ぶ『2019年、世界で最もクールな街 ベスト50』の第2位に輝き、下北沢を訪れた外国人観光客は「この街に住むことが夢」と目を輝かせる。その人気ぶりは今や世界レベルになった。ここでは街の変化にも目を向けつつ、進化しながらも継承される下北沢の魅力を紹介する。 

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