1. best Christmas songs
    Image: Time Out/Bruce Alan Bennett/Shutterstock
  2.  ‘Rockin’ Around the Christmas Tree’ by Brenda Lee
    Image: Decca ‘Rockin’ Around the Christmas Tree’ by Brenda Lee
  3. ‘Last Christmas’ by Wham!
    Image: Columbia Records‘Last Christmas’ by Wham!
  4. ‘Santa Claus is Coming to Town’ by the Jackson 5
    Image: Motown Records‘Santa Claus is Coming to Town’ by the Jackson 5

クリスマスに聞きたい名曲ベスト15

ホームパーティーで選曲に悩んだら流したい「オールタイムクラシック」

編集:
Andy Kryza
Ella Doyle
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
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タイムアウト東京 > 音楽 > クリスマスに聞きたい名曲ベスト15

クリスマスソングが好きな人や嫌いな人、あるいはある種の不変の事実として受け入れている人……。それぞれだと思うが、今年もこの時期がやってきた。

これまでにかなりの量の駄作も作られてきたが、素晴らしいクリスマスソングが多くあるものも事実。名曲の多くは芸術としてのクリスマスレコードの全盛期であった1940年代から70年代にかけて誕生した。しかし、ポップスがややシニカルになったその後の時代にもおいても、素晴らしい曲は生まれている。さらに、ヒップホップ、R&B、メタル、パンク、インディーズなど、ジャンルの広がりも見られるようになった。

我々からのちょっとしたプレゼントとして、最高のクリスマスソングを集めてみた。これらの曲とともに、楽しいひと時を過ごしてほしい。ここでは、タイムアウトワールドワイドが選んだ「The 65 best Christmas songs of all time」から15に絞って紹介する。

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「恋人たちのクリスマス」/マライア・キャリー
Image: Columbia Records

1. 「恋人たちのクリスマス」/マライア・キャリー

クリスマスになると、この曲がなかなか耳から離れないという人は多いだろう。特に2003年に公開された映画「ラブ・アクチュアリー」で使われてからは、毎年ホリデーシーズンの到来を確実に感じさせる曲になったといえる。

しかし、信じられないことに1995年に発表されたこの曲は、ポップシンガーによる新鮮味のないホリデーアルバムに収録された、単なるキャッチーなクリスマスソングとして扱われ、その後は忘れられた時期もあった。その後、2000年代初はじめから徐々に人気を集め、2019年にはついにアメリカのチャートでトップに、2020年にはイギリスのチャートでも首位に立ったのだ。

クリスマスの時期になると、パブで暇を持て余した人たちがどこにへ行っても「恋人たちのクリスマス」がかかっていることについて文句を言い、格好の小ネタにしているが、それだけでこの曲を語るのは損失だといえる。きらびやかなイントロからマライアの力強い歌唱まで、この曲の全ては時代を超越し、完璧なのだから。

「ニューヨークの夢」 / ザ・ポーグスとカースティ・マッコール
Image: Island Records

2. 「ニューヨークの夢」 / ザ・ポーグスとカースティ・マッコール

「ビッグアップル」、つまりニューヨークを舞台にした壮大なこの「寓話(ぐうわ)」とちゃんと向き合ったのはいつ以来だろう。目を閉じて再生してほしい。曲の終わりまでにハラハラドキドキしていなければ、(おばあちゃんが編んだセーターと同じように)あなたのハートがふた回り小さいということだ。

「ニューヨークの夢」は、希望、絶望、傷心の4分間の完璧な物語であり、冒涜的な表現にもかかわらず、最後は愛で締めくくられる。

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「ラスト・クリスマス」 / ワム!!
Image: Columbia Records

3. 「ラスト・クリスマス」 / ワム!!

運命的なロマンスを歌ったこのバラードは、そりの鈴とシンセサイザーが特徴的で、ミュージックビデオに登場するニットも印象的だった。しかし、「ラスト・クリスマス」を本当に際立たせているのは、ジョージ・マイケルの胸に迫る歌声だ。

本物の傷心の恐怖(「なんてこった。君は信頼できる人だと思っていたのに」)と、切なくてセクシーなささやき……。「メリークリスマス」という言葉がこれほど甘美に聞こえたことはない。

「ホワイト・クリスマス」/ ビング・クロスビー
Image: Decca

4. 「ホワイト・クリスマス」/ ビング・クロスビー

クリスマスのノスタルジーの力そのものは、実際の思い出よりも大きい。それゆえ、アーヴィング・バーリンが作った1940年代ナンバーを聴けば、誰もがビング・クロスビーと一緒に、いつかの雪のクリスマスに思いをはせることができる。たとえ、自身の本当の過去が大きな失望に満ちていたとしても(1993年12月25日、私はホーンビィ社製の列車セットを手にできなかった)。

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「クリスマス」/ ダーレン・ラヴ
Image: Philles

5. 「クリスマス」/ ダーレン・ラヴ

これは史上最も感動的な「クリスマスソング」だろうか? 

ダーレーン・ラヴの完璧なボーカル、フィル・スペクターの華やかでキラキラしたプロダクション、エリー・グリニッジとジェフ・バリーの魔法のようなソングライティングが組み合わされば、どんな人、例えば大きなスクルージ(「クリスマス・キャロル」の主人公)でも、ドライヤーの熱風を浴びた雪だるまのように溶けてしまう。完璧なクリスマスソングなのだ。

「フェリス・ナヴィダ」/ ホセ・フェリシアーノ
Photograph: Apple Music

6. 「フェリス・ナヴィダ」/ ホセ・フェリシアーノ

世界中でよく歌われているにもかかわらず、過小評価されているクリスマスソングといえる。もともとは1970年にリリースされたものだが、その陽気なノリは時代の試練に耐えてきた。

トランペット、スペイン語で歌われるクラシカルなあいさつ、プエルトリコス式クアトロ(楽器)のリズム......。なんともキャッチーで、楽しい一曲だ。プレイリストにこの曲を入れれば、クリスマスがもっと楽しくなるだろう。

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「ベイビー、イッツ・コールド・アウトサイド」/ エラ・フィッツジェラルド、ルイ・アームストロング
Photograph: Amazon

7. 「ベイビー、イッツ・コールド・アウトサイド」/ エラ・フィッツジェラルド、ルイ・アームストロング

「女王」のエラ・フィッツジェラルドと「王」であるルイ・アームストロングは、クリスマスには欠かせない存在だ。彼らはクリスマスアルバムをリリースしているが、これは彼らのレパートリーの中でも絶対的な名曲。2人のソフトでメロウなハーモニーには、きらめくピアノとコントラバスがあれば十分だ。

クリスマスの夜にアルバム全体をかければ、晩餐とカクテルを楽しむための素晴らしいサウンドトラックとなる。

「サンタが町にやってくる」/  ジャクソン5
Image: Motown Records

8. 「サンタが町にやってくる」/ ジャクソン5

ジャスティン・ビーバーからマイケル・ブーブレまでさまざまなアーティストがカバーしたバージョンがあるが、マイケル・ジャクソンがリードボーカルを務めたこの作品は最もグルービーで楽しい。

この曲は主に親たちが子どもとの駆け引きの道具として使っているため、子どもたちがマイクを握るのは理にかなっているといえる。

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「ステイ・アナザー・デイ」 /イースト17
Photo: Lawrence Watson

9. 「ステイ・アナザー・デイ」 /イースト17

ロンドンのウォルサムストー出身のイースト17による「オールタイムクリスマスクラシック」は、元々クリスマスの曲というわけではなかった。グループで曲作りに関わっていたメンバーであるトニー・モーティマーが最近語ってくれたように、実は彼の兄の自殺にインスパイアされた、とてつもなく悲しい曲なのだ。

その生々しい感情がグループの華やかで陰鬱(いんうつ)な4部構成のハーモニーと、クリスマスソングとして避けられないそりの鈴にまで染み込み、この上ない祝祭の哀愁を生み出している。

「チャイルズ・クリスマス・イン・ウェールズ 」 / ジョン・ケイル
Photograph: Apple Music

10. 「チャイルズ・クリスマス・イン・ウェールズ 」 / ジョン・ケイル

子どもの頃のクリスマスは、もっとシンプルなものだったのではないだろうか。ジョン・ケイルの「チャイルズ・クリスマス・イン・ウェールズ(Child's Christmas in Wales)」は、ウェールズの詩人ディラン・トーマスの散文にインスパイアされた曲である。

しかし、たとえ歌詞がなくとも、この曲が祝祭的な曲であることは十分に想像できるだろう。陽気なテンポ、うっとりするようなギター、穏やかな詩、きらめくオルガンソロで構成されたこの曲は、オルタナティブでありながら、それでもクリスマスソングなのだ。

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ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー /ブレンダ・リー
Image: Decca

11. ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー /ブレンダ・リー

ユダヤ人であるソングライター、ジョニー・マークスはクリスマスを祝わなかったが、1940年代から50年代にかけて、彼は史上最高のクリスマスソングをいくつか書いている。その中には「赤鼻のトナカイ」や「クリスマスの鐘が聞こえた」のほか、13歳のブレンダ・リーが歌ったこの耳なじみのいいロックンロールソングがある。

「ワンダフル・クリスマスタイム」 /ポール・マッカートニー
Image: Columbia Records

12. 「ワンダフル・クリスマスタイム」 /ポール・マッカートニー

これは古き良き「マッカ」の曲だ。ジョン・レノンが(1日中ベッドでゴロゴロしていない時に)印象的な政治的声明を出していたのに対し、ポール・マッカートニーは達人として魅力的でナイーブなポップ作品を作っていた。彼がシンセサイザーでふざけているようなこの小曲は、祝祭のパラダイムを揺るがすものではないが、頭の中にはよく残る。

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「ドライビング・フォー・クリスマス」 / クリス・レア
Image: Magnet

13. 「ドライビング・フォー・クリスマス」 / クリス・レア

ハスキーボイスで主婦に人気のクリス・レイが歌う、クリスマスの渋滞に巻き込まれることを歌ったラウンジミュージック調のこのナンバーは、驚くほど長く愛され続けている。

イギリスで2度チャートインした(1988年に53位、2007年に33位)だけでなく、数年前にはノルウェーのチャートでトップ3にも入った。このクリスマスソングが、世代や国籍を問わず誰もが楽しめるものということだ。

「クリスマス・ラッピン」/ カーティス・ブロウ
Image: Mercury

14. 「クリスマス・ラッピン」/ カーティス・ブロウ

1980年のクリスマスに大ヒットしたこの曲の冒頭では、ヒップホップ黎明(れいめい)期の雰囲気を感じることができる。

カーティス・ブロウが紡いだのは、「クリスマスの前の晩」の堅苦しい朗読会を中断して、ハーレムのクリスマスパーティーにサンタが現れたという彼自身のインナーシティ的ストーリー。クリスマスの定番ソングであり、ラップ初のメジャーレーベルでのヒットになったことでも知られている。

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「そり滑り」 / ザ・ロネッツ
Image: Philles

15. 「そり滑り」 / ザ・ロネッツ

フィル・スペクターのクリスマス・アルバムのハイライト。ロニー・スペクターのヴォボーカルは、クリスマスの雪を簡単に溶かしてしまうほど独特で官能的だ。

この曲では、彼女の快適なそり乗りについての歌の合間に、ザ・ロネッツの仲間のコーラスが続く。スペクターのアレンジは鈴と蹄(ひづめ)の音でいっぱいだが、メロディーの抑えがたい温かさは、7月の熱波の最中に作曲(手がけたのは、軽音楽の巨匠であるルロイ・アンダーソン)されたことを示唆している。

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