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大阪、2025年下半期の見逃せない祭り6選

大阪旅行に盛り込みたい伝統の祭り、花火大会、アートイベントを紹介

Ili Saarinen
Youka Nagase
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Ili Saarinen
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Youka Nagase
Kishiwada Danjiri Festival Osaka
Photo: Kishiwada City
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日本では、一年を通して祭りが尽きない。夏には伝統的な祭りや花火大会、肌寒い季節になると街はイルミネーションに彩られ、輝きを増す。また、見応えのある美術展も年中開催されている。

活気あふれる祭りやライトアップなど年中行事を体験するのにふさわしい街の一つが大阪であり、忘れられない体験の数々が楽しめる。ここでは、大阪の下半期の見逃せない祭りやイベントを英語版編集部が紹介する。

※同記事は2023年6月26日に初公開し、2025年6月2日に更新した。

Aizen Festival Osaka
Photo: Aizendo Shoman-in Temple

1.愛染まつり

開催日:2025年6月30(月)~7月2日(水)
場所:愛染堂勝鬘院(あいぜんどうしょうまんいん)

大阪三大夏祭りの中で一番初めに開催され、大阪に夏の訪れを告げる「愛染まつり」。初日には浴衣姿の8人の女性が「宝恵駕籠(ほえかご)」に交代で乗り、「愛染(あいぜん)さんじゃ、ほーえーかーご」のかけ声とともに谷町筋をパレードする。

「愛染娘」として知られている彼女たちは、江戸時代には芸者が務め、商売繁盛を願ってかごに乗って同堂を訪れた姿を再現している。現在は公募によって選ばれ、日本人だけでなく外国人の愛染娘もいる。

※「宝恵駕籠パレード」は6月30日正午から

Tenjin Festsival Osaka
Photo: Osaka Tenmangu Shrine

2. 天神祭

開催日:宵宮 2025年7月24日(木)・本宮 25日(金)
場所:大阪天満宮

1000年以上の歴史を持ち、「日本三大祭り」「大阪三大祭り」の一つである「天神祭」。毎年6月下旬から約1カ月にわたって諸行事が行われ、7月25日に本宮を迎える。

本宮では、女性だけでみこしを担ぐ通称「ギャルみこし」の巡行があるほか、菅原道真の御心霊を乗せたみこしをかついで3000人が街を練り歩く「陸渡御(りくとぎょ)」が大川の船乗り場まで続く。その後みこしは船に乗せられ、「船渡御(ふねとぎょ)」が営まれる。氏子らを乗せたおよそ100隻の船団が大川を往来する中、約3000発の奉納花火が夜空に打ち上がる。

Kishiwada Danjiri Festival Osaka
Photo: Kishiwada CityKishiwada Danjiri Festival

3. 岸和田だんじり祭

開催日:2025年9月13日(土)・14日(日)、10月11日(土)・12日(日)
場所:岸和田市

「岸和田だんじり祭」は、威勢のよいかけ声や太鼓の音とともに、「だんじり」と呼ばれる30台以上の山車が市街を駆け巡る、勇壮な祭りとして知られる。高さ4メートル、4トンともいわれるだんじりが、引き手によって走りながら直角に曲がる「やりまわし」は圧巻で、沿道の観客から大きな歓声が上がる。

だんじりはそれぞれの町会によって管理・メンテナンスされ、祭り当日の「曳行」も町会が運営。町民は年齢などによって役割が与えられ、祭りを通じて岸和田の人々はつながっている。

祭り当日はだんじりの曳行コースに沿って、昔ながらのさまざまな屋台が連なるのも楽しみだ。

Naniwa Yodogawa Fireworks Festival Osaka
Photo: Naniwa Yodogawa Fireworks Festival Committee

4. なにわ淀川花火大会

開催日:2025年10月18日(土)
場所:淀川河川敷

日本の夏の風物詩といえば花火。「なにわ淀川花火大会」は、大阪最大級の花火大会だ。毎年8月に実施されているが、「2025年日本国際博覧会」(以下、大阪・関西万博)の終幕と重なるため、2025年は10月に開催される。

例年5つのシーンに分けて、それぞれ2つの楽曲に合わせ花火が打ち上げられる。梅田の高層ビルを背景にした派手な演出が魅力で、1時間はあっという間に過ぎていくだろう。

Photo: Suminoe Art Beat
Photo: Suminoe Art Beat

5. すみのえアート・ビート

開催日:2025年11月9日(日)
場所:クリエイティブセンター大阪

大阪屈指のアートイベントの一つである「すみのえアート・ビート」。造船所跡地を改装した「クリエイティブセンター大阪」を会場に開催される。オランダ人アーティストのフロレンティン・ホフマン(Florentijn Hofman)による高さ9.5メートルの巨大な作品「ラバー・ダック」の展示で人気が高い場所だ。

ほかにも体験型のアート展示や北加賀屋のスタンプラリー、マルシェ、演劇祭などが行われる。2025年は同センターの開設20周年に当たり、一層の盛り上がりを見せるだろう。

Festival of Lights Osaka
Photo: ChengFeng Chiang/iStock

6. 大阪・光の饗宴

開催日:2025年4月9日(水)〜12月31日(水)
場所:大阪府内各地

「大阪・光の饗宴」は、中之島の名所や御堂筋が色鮮やかなイルミネーションで彩られる、大阪の恒例行事。毎年11月から年末にかけて実施されるが、2025年は「大阪・関西万博」に合わせて、12月31日(水)まで開催される。

梅田と難波を結ぶ「御堂筋イルミネーション」は、「最も多くの街路樹にイルミネーションを施した1本の通り」としてギネス世界記録に認定されたこともある。また、壮大なプロジェクションマッピングが披露される「OSAKA光のルネサンス」では、「大阪市中央公会堂」なども見逃せない。

同イベントは複数のプログラムから成り、大阪府内の多くの場所でイルミネーションが夜の街を色鮮やかに輝かせる。

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