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大阪、6月に行くべきアート展5選

Osaka Art & Design、90s英国アート、青山悟など

Chikaru Yoshioka
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初夏の陽光が街を包み込み、関西のアートシーンも活気を増す2026年6月「京都市京セラ美術館」では、1990年代の英国現代美術を振り返る大規模展が開幕し、大阪では街全体を舞台にしたOsaka Art & Design 2026が街を彩る。さらに、繊細な刺繍表現で知られる現代美術家・青山悟の個展など、多彩な企画が来場者を迎える。

ここでは、この季節のアート散策に訪れたい注目の展覧会とアートイベントを紹介したい。

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  • アート

「京都市京セラ美術館」で、1980年代後半から2000年代初頭にかけての英国美術に焦点を当てた展覧会「テート美術館 YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート」が開催。世界のアート史に名を刻む約50人を超える作家による約90点の作品を通して、1990年代の英国美術における革新的な創作の軌跡を検証する。

1979年から1990年まで続いたサッチャー政権下の英国では、失業率の悪化など社会不安が広がる中、既存の美術制度や表現を問い直すアーティストたちが数多く登場した。当時「ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBA)」と呼ばれた作家たちは、大衆文化や個人的な物語、社会構造の変化などをテーマに、絵画・彫刻・写真・映像・インスタレーションなど多様な手法を用いて独創的な作品を発表した。

1988年、ダミアン・ハーストDamien Hirstはロンドン東部の倉庫街で、学生や卒業生による展覧会「フリーズ」を企画した。ハーストら同世代の作家たちは新たな視点で素材や表現を探り、自ら発表の場を切り開いていく。その後「サーチ・ギャラリー」での展覧会を通じてYBAという呼称は広く浸透し、彼らの自由で実験的な活動は1990年代英国アートシーンを世界的な注目へと押し上げていった。

会場では、ダミアン・ハースト、トレイシー・エミン(Tracey Emin)、ヴォルフガング・ティルマンス(Wolfgang Tillmans)、ジュリアン・オピー(Julian Opie)、ルベイナ・ヒミド(Lubaina Himid)ら、英国現代美術を代表するアーティストたちの作品が一堂に集結。音楽、サブカルチャー、ファッションの熱狂と共鳴した90年代UKカルチャーの息吹を体感できるだろう。

「テート美術館」が編み上げた、YBA90年代英国アートを総覧する決定版ともいえる本展を見逃さないでほしい。

  • アート

梅田・中之島・阿倍野・本町・心斎橋・なんばなど大阪中心部の約60カ所を舞台に、アートとデザインの祭典「Osaka Art & Design 2026」が今年も開幕。テーマは「Infinitize ~ソウゾウを解き放つ~」で、国内外で活躍する気鋭のクリエーターたちによる展覧会やイベント、プロジェクトが街全体を彩っていく。

会場は美術館やギャラリーにとどまらず、百貨店や駅、商業施設、インテリアショップなどさまざまな場所に広がる。施設内のオープンスペースでは、「大阪梅田ツインタワーズ ノース」1階コンコースおよび「阪急うめだ本店」1階コンコースウインドーに平子雄一の『LAMPENFLORA「照明植生」』が登場し、「淀屋橋ステーションワン」地下1階では大竹舞人による手織りの布を用いた立体作品が展開される。

パブリックアートでは、「グラングリーン大阪」南館バレースペースにヤノベケンジの『SHIP’S CAT (Cosmo Red)』と『SHIP’S CAT (Little Cosmo Red)』が設置される。親子をモチーフにした新作インスタレーションが2体そろって公開されるのは今回が初めてだ。また「グランフロント大阪」では米山舞の作品、御堂筋では五十嵐威暢による積木ベンチが鑑賞できる。

各地で開催される展覧会も充実している。「大阪高島屋」では中島麦、「阪急うめだ本店」では奥田雄太、「あべのハルカス近鉄本店」ではTakahiro Matsuo + EMISSION、「W大阪」ではxoriumによる作品がそれぞれ展開される。より実験的な表現に触れたい場合は「アートエリア B1」へ。アートコレクティブのHaku by Swagによる、大規模インスタレーションが展示される。

家族連れには、「JR大阪駅」で開催される、絵本作家・イラストレーターのたちもとみちこらによる体験型インスタレーションがおすすめだ。まるで絵本の世界に入り込んだかのような没入体験が楽しめる。

会期中は、此花区の壁画アートを巡るツアーなど、事前予約制のガイドツアーも実施。中でも、大阪が誇る「二大建築家」の村野藤吾と安藤忠雄による作品を、建築史家の倉方俊輔が案内するミナミツアーは建築ファン必見だだろう。

大阪の地で、アートとデザインの新たな時代の始まりを感じよう。

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  • アート

「美術館『えき』KYOTO」で、古い工業用ミシンを用いた刺繍(ししゅう)作品で知られる青山悟による個展「青山悟 刺繍少年フォーエバー in Kyoto」が開催。初期作から最新作までを交えながら、その表現の軌跡を紹介する。

青山は、ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジのテキスタイルアート科を卒業後、シカゴ美術館附属美術大学大学院で美術学修士号を取得。以降、刺繍作品を各地で発表している。刺繍やミシンといった技法に伴うジェンダーの問題をはじめ、現代社会における労働や資本主義の構造など、多様なテーマに取り組んできた。

近年は、新型コロナウイルスのパンデミックや世界各地で続く戦争・紛争、それらによって生まれる分断などを背景に、批評性とユーモアを織り交ぜながら、刺繍という手法を通して社会を見つめ続けている。

  • アート

「兵庫県立美術館」で、「県立ミュージアムズ連携企画 ミュージアムのミステリー」が開催。兵庫県内各地に広がる県立ミュージアムの中から7館のコレクションを紹介し、その魅力に迫る。

兵庫県には、「五国」と呼ばれる5つの地域に多彩なミュージアムが点在し、それぞれの特色を生かした活動を展開している。本展では、「兵庫県立歴史博物館」「兵庫県立人と自然の博物館」「兵庫県立考古博物館」「加西分館 古代鏡展示館」「兵庫陶芸美術館」「横尾忠則現代美術館」に加え、兵庫県立美術館のコレクションも集結する。

また、各館の個性豊かな作品群を紹介するとともに、「ミュージアムとは何か」というテーマにも着目。さまざまな謎を発見し、ひもときながら、ミュージアムの魅力を体感できるだろう。ミュージアムに親しみのある人はもちろん、初めて訪れる人にとっても、新たな入口となりそうだ。

会場内には、子どもたちが参加できるワークショップスペースを設置。関連イベントでは、子ども向けプログラムに加え、各館の学芸員による大人向けイベントも予定されている。

ジャンルを超えて、さまざまなコレクションが一挙に見られる機会を見逃さないでほしい。

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  • アート

「中之島香雪美術館」は、日本や東洋の刀剣・甲冑(かっちゅう)などの武具をはじめ、仏教美術、書跡、近世絵画、茶道具まで幅広い古美術作品を所蔵する美術館である。しかし、現代の生活の中で古美術に触れる機会は限られており、作品に描かれたモチーフの意味や用途が分かりにくく、難しく感じる人も少なくない。

そんな古美術をより身近に楽しめる特別展「インコ イズ カミング! 香雪美術館コレクション×川上和歌子 ~ピコ&ピータといっしょに古美術鑑賞~」が開催される。会場では前期・後期に分けて、同館が誇るコレクションをさまざまな視点から鑑賞できるほか、現代アーティスト・川上和歌子によるカラフルなインコたちが来場者をナビゲート。大小さまざまな約200羽のインコが展示空間に登場し、古美術の世界へと誘う。

前期のテーマは「カラフル きらきら、うっとり」。古来、人々は大空を舞う鳥の姿や鋭いまなざしに畏敬の念を抱き、さまざまな意匠として作品に取り入れてきた。ここでは鳥を題材にした作品を中心に、華やかで美しい伝来を持つコレクションを紹介する。

また、後期のテーマは「ビックリ わくわく、とりどり」。個性あふれるユニークな作品に焦点を当て、それぞれにまつわる興味深いエピソードとともに楽しめる。

インコたちと一緒に、古美術の新たな魅力を発見してみては。

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昔からある街の書店が消えていくニュースは、大阪をはじめ各地から聞こえてくる。他方、チェーン店ではない独立書店が生まれ、工夫を凝らしながら「書店」という文化を守るべく奮闘している。

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