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島根県西部に位置する石見地方で作られ、約1300年もの歴史を持つ「石州和紙」と、石見の人々と手すき和紙との深い結びつきに焦点を当てた展覧会「石州和紙といわみのくらし」が開催される。
原料となるコウゾの繊維が長く、絡みやすい性質を持つことから、強靭(きょうじん)さと柔軟さを兼ね備えているのが石州和紙の特徴。こうした特性により、江戸時代には大阪の商人が最も大切な顧客台帳として利用していたことでも知られている。
石州和紙は、日用品としても幅広く活用されていた。紙を細く切って糸状にし、衣服や布団の素材にしたり、竹製の籠に穴が空いた際には補強材として貼り合わせたりと、人々の暮らしの中に息づいていた手すき和紙。しかし、戦後の生活様式の変化とともに、手すき和紙はパルプ紙に取って代わり、次第に姿を消していった。
同展では、ユネスコの無形文化遺産にも登録されたこの貴重な技術が、いかに生活に根ざしていたかを紹介。100年ほど前にすかれた和紙をはじめ、紙すきの道具である簀桁(すけた)や紙製の衣類などを展示し、地域の製紙文化と人々の暮らしの実態に迫る。
さらに、2016年に「島根県立石見美術館」での展覧会をきっかけに制作された、石州和紙を用いた美術作品も併せて展示。石州和紙の歴史と、新たな和紙の可能性を同時に見せる同展で、伝統工芸の過去と未来に思いを馳せてみては。
※9時30分〜18時(入場は17時30分まで)/休館日は火曜(9月23日は開館)、9月24日/料金は300円、大学生200円、高校生以下無料
「浅国際フォトフェスティバル2025 PHOTO MIYOTA」が、長野県・御代田町で開催。全16作家による約300点の作品を通して、観客を本芸術祭のテーマ「UNSEEN WORLDS まだ見ぬ世界へ」へと誘う。
テクノロジー、自然、社会、そして個人の内面。国際色豊かな写真家たちは、既存の枠を超え、まだ我々が知らない世界を力強く、そして鮮やかに描き出す。
自然の中に潜む異質な美を捉えるフランスのエルサ・レディエ(Elsa Leydier)や、チェルノブイリの原発事故に焦点を当てた小原一真。スティーブン・ギル(Stephen Gill)は、レンズにアリを忍ばせたり、鳥の動きを感知した自動シャッターで動物の生態を見せたりしてくれる。
また、地元野菜が買える農家直売所や、縄文文化に触れられる町営施設、龍神伝説にちなんだ公園など、御代田町ならではのユニークな屋外スポットに作品が展示される。町を巡りながらアートを楽しんでほしい。
長野県浅間山麓の自然の中で、五感で感じられるアートフォトを通じ、見えるものと見えないものが交錯する瞬間を体験しよう。
※10~17時(入場は16時30分まで)/休館日は水曜/料金は1,200円、中学生以下無料
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千葉県の「稲毛海浜公園」にある海へと伸びる全長90メートルの桟橋を会場に、多彩なジャンルのDJプレイを楽しめるイベント。期間中の土・日曜、祝日に行われており、ヒップホップやハウス、レゲエ、ラテンなどの音楽が繰り広げられる。
橋の先端にはカフェラウンジ「ザ サンセット ピアアンドカフェ(The SUNSET Pier&Cafe)」があり、海を望みながらゆったりと音楽を楽しめる空間が広がっている。
なかでも注目は、2025年8月31日(日)に登場するイビサ島の伝説的DJ、ジョン・サ・トリンサ(Jon Sa Trinxa)のセット。地中海リゾートを思わせるバレアリックなサウンドが、稲毛の夕暮れに響き渡る特別な一夜になりそうだ。
そのほか8月上旬から中旬にかけては、Shun Izutani、DJ KRO、Cecum、CHEBBといったDJが登場し、幅広い選曲で会場を盛り上げる。
海と音楽、そして夕日の魔法のような瞬間が一体となる特別なパーティを体感してほしい。
※15時〜20時/入場は無料
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「東京大塚阿波おどり」が、大塚駅周辺で開催。2025年は15連が参加し、1000人以上の踊り手が大塚に集まる。
前夜祭では「南大塚ホール」と「トランパル(TRAMパル)大塚」に地元連が集まり、阿波おどりのほかにも地元小学校の太鼓演奏、商店街の抽選会などが行われる。フィナーレは駅前広場での「組踊り」。各連が迫力ある舞いを披露し、本祭への期待を一気に高める。
本祭は16時に開会。軽快な掛け声と三味線、太鼓の響きに合わせ、踊り手たちが南大塚通りを練り歩き、大塚の町を熱狂で包み込む。フィナーレの乱舞では、踊り手も観客も一体になって熱気が最高潮に達するだろう。
大塚の夏を象徴する風物詩として愛されるイベントに、ぜひ足を運んでほしい。
※16〜20時/参加は無料
1957年に商店街が街おこしとして始めた行事が、今年も開催。400年の歴史を持つ本場・徳島に次ぐ規模を誇る。その起源には諸説あるが、1586年に徳島城が完成し、その祝いとして、当時の大名が城下に酒をふるまった際、城下町に踊りの波が広がっていったのが発祥という説もある。
今年は、31連が参加。男女混成、女性のみ、男性のみなど編成はさまざまで、参加連はそれぞれ衣装や振付、楽曲に独自性がある。日中には「座・高円寺」や「セシオン杉並」で別途舞台公演も行われ、迫力ある演舞を屋内でも堪能できる。
威勢のいい掛け声とともに繰り広げられる情熱的な踊りと、観客との一体感が生み出す熱気を間近で体感してほしい。
※17〜20時/参加は無料
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かつてない宇宙探査の時代を迎えている今。「アポロ計画」からおよそ半世紀たち、再び月に宇宙飛行士を送り、将来的に火星の有人探査を行うという人類の夢が現実のものになろうとしている。そんな人類の新たな宇宙への挑戦を体感する大規模宇宙展が「日本科学未来館」で開催されている。
見どころは、世界初公開となる有人月面探査「アルテミス計画」で実際に使用される最先端技術の数々。日本が研究開発している有人月面探査車「有人与圧ローバー」は、宇宙飛行士が宇宙服を着ずに車内で約1カ月生活しながら月面探査を行うことができ、次世代の月面探査を象徴する。
また、日本の民間人で初めて「国際宇宙ステーション」での滞在を果たした前澤友作が帰還時に搭乗した「ソユーズ宇宙船 帰還モジュール」を展示。外壁には超高温の大気圏再突入の痕跡が残り、地球帰還時の環境の過酷さを実感できるだろう。
そのほかにも、迫力満点の日本の最新大型基幹ロケット「H3ロケット」の最先端部フェアリングの実物大模型や、小惑星探査機「はやぶさ」「はやぶさ2」が宇宙から持ち帰った貴重な粒子、臨場感を味わえる大画面映像で旅する火星ツアーなど、最新宇宙探査技術とその成果が一堂に集結する。
月を超えて、火星を含む深宇宙の謎へ。この夏、壮大な宇宙の旅に出てみては。
※10〜17時(入館は閉館の30分前まで)/休館日は9月2・9・16日/料金は2,200円、18歳以下1,400円、小学生以下700円、3歳以下無料
パートナーサイトでチケットを購入する。
下町風情のある麻布十番商店街を中心に、50年以上開催されている祭り。当日は会場が歩行者天国となり、グルメな屋台が軒を連ねる。
全国の味覚が集まる「おらがくに自慢」では、新潟県南魚沼市の「魚沼産コシヒカリおにぎり」や岐阜県高山市の「飛騨牛串焼き」、沖縄県の「沖縄そば」など、日本各地の名物が並ぶ。
「ふれあい子供コーナー」では、輪投げやヨーヨー釣り、射的などの縁日遊びができ、「ステージ10-BANG」ではライブパフォーマンスやおはやしパレード、「東京音頭」の盆踊り大会が繰り広げられる。今シーズン最後の夏気分を満喫しよう。
※15〜21時/入場は無料
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現代よりもはるかに寒かった4万年前の氷河期は、人類やマンモスなどの巨大な動物たちがともに生きていた。彼らの中には、絶滅したものもいれば、生き残ったものもいる。「国立科学博物館」では、この時代を生きた動物たちや人類について解説し、その命運を分けた氷河期の謎に迫る展覧会が開催される。
氷河期のヨーロッパ北部は氷床に覆われ、中央部に乾燥した草原地帯が広がり、「氷河期のメガファウナ(巨大動物群)」と呼ばれる大型の哺乳類が君臨していた。会場では、この巨大動物たちの大きさを体感できる。
また、氷河期を生きたネアンデルタール人とクロマニョン人の実物の頭骨が日本初上陸する。本展を通じて、4万年前の氷河期にタイムスリップしよう。
※9~17時(8月8~17日、10月10~13日は19時まで)/入館は閉館の30分前まで/休館日は9月1・8・16・22・29日/料金は2,300円、小・中・高校生600円、未就学児無料
パートナーサイトでチケットを購入する。
漫画家兼イラストレーターの松田光市による展覧会「夏が来るたび想いだす」が開催される。松田は、「第11回みうらじゅん賞」を受賞した根本敬に師事し、個性的な線描と原色を多用した色使いで「ガロ系」の系譜を受け継ぐ注目の若手作家である。
同展では、バブル期のサラリーマンやOL、ギャルなど、昭和から平成にかけての時代を語る上で欠かせないキャラクターたちを、シュールな世界観でブラックユーモアたっぷりに描き出す。同時に、田名網敬一や横尾忠則を想起させる力強さもあるのが松田の絵画の魅力だ。
会場では新作絵画を中心に展示。ファッション業界とのコラボレーションも行うなど、人気沸騰中の松田の世界観を、見逃さないでほしい。
※12〜18時/定休日は月〜水曜/料金は無料
明治神宮の奉納祭りとして、原宿表参道エリアで行われる首都圏最大級の「よさこい祭り」が今年も開催される。今年もよさこいの本場である高知をはじめ、全国から100を超えるチームが集結する。
チームごとに趣向を凝らした衣装をまとい、大音響で刻まれる鳴子のリズムに合わせて舞う踊子たちは躍動感抜群だ。今年から新会場「代々木公園 BE STAGE」が新たに加わり、迫力の演舞をじっくり堪能できる新拠点になる。開催時間は演舞によって異なるので、詳細は公式ウェブサイトをチェックしてみてほしい。
また、各県のご当地グルメや物販を楽しめる、代々木公園ステージ周辺の「じまん市」も必見だ。
※23日 10時〜19時30分、24日 10〜17時30分/明治神宮、原宿表参道、代々木周辺/入場は無料
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