Photo: Keisuke Tanigawa
Photo: Keisuke Tanigawa
Photo: Keisuke Tanigawa

今日しかできないこと

タイムアウト東京が注目する今日開催の展覧会やギグ、パーティーなどを紹介

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  • アート
  • 青山
デンマークの映画監督であるニコラス・ウィンディング・レフン(Nicolas Winding Refn)とゲームクリエーターの小島秀夫が考案した展覧会「Satellites」が、「プラダ 青山店」で開催されている。 映画業界とゲーム業界のプロセスが互いに接近し、重なり合う傾向にあると考えているウィンディング・レフンと小島。そして、将来的には共通のテクノロジーの活用などを通じて一つのデジタル次元へと融合し、個人や集団の体験に新たな可能性をもたらす可能性があるという信念の下、活動している。 今回のコラボレーションでは、両者の選択的な一体感を浮き彫りにし、個の枠、言語の壁を超えることを可能にした。 会場は、ミッドセンチュリー風のインスタレーション空間として生まれ変わり、鑑賞者を別の次元へと誘う。レトロフューチャーな宇宙船を模した6台のテレビで構成され、映像として浮かび上がったウィンディング・レフンと小島が深く思索的な対話を交わす。 彼らの対話は、友情、クリエーティブなコラボレーション、新しいテクノロジーと創造性、アイデンティティーとコミュニケーション、死とその先に残るものなど、多岐にわたるテーマを探っている。 貴重な本展。ぜひ見逃さないでほしい。 ※11〜20時/入場は無料
  • アート
  • 葉山
「神奈川県立近代美術館 葉山」で、戦後日本を代表する画家の一人、中西夏之(1935〜2016年)の個展が開催。中西が生涯をかけて思考を続けた絵画の成り立ち、絵画が生まれる場を探る。 中西は、1960年代初頭に高松次郎や赤瀬川原平らと「ハイレッド・センター」を結成し、都市部で前衛的なイベントを行う。また、舞踏家の大野一雄や土方巽と交流を深め、多くの舞台美術を手がけた。 本展の見どころは、海の見える展示室一室を使って展開される、大作『紗幕孔穿』による空間インスタレーション。同作は舞踏家との交流の中、1960年代から中西がずっと温めていた、絵画が生まれる場=「絵画場」を独自の哲学と素材で表現した、晩年を代表するシリーズ「着陸と着水」の2作目だ。 画家の晩年の思考に触れる貴重な機会。ぜひ足を運んでほしい。 ※9時30分〜17時(入館は閉館の30分前まで)/休館日は月曜(5月5日は開館)/料金は250円、20歳未満・学生150円、65歳以上・高校生100円、中学生以下無料
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  • アート
  • 六本木
「ペロタン東京」で、ベルリン在住のドイツ人アーティスト、グレゴール・ヒルデブラント(Gregor Hildebrandt)の日本初となる個展「…それでも4月に桜は咲く」が開催されている。 カセットテープとレコードを代表的な素材として用い、それらをコラージュしたり、組み合わせたりするヒルデブラント。一見ミニマルでありながら潜在的にロマンティックな絵画や彫刻、インスタレーションを制作する。 会場では、新作を中心に、展覧会タイトルにもある「桜の花」をモチーフとして展開。テープ・ペインティングのシリーズは、小型のものがさまざまなサイズで並び、驚くほど鮮やかな赤が用いられている。 また、本展の中で最も小さな絵画作品『The Red Studio』は 、アンリ・マティス(Henri Matisse)が1911年に制作した近代美術の傑作で、同タイトルの作品へのオマージュだ。ぜひ、足を運んでほしい。 ※11〜19時/休館日は日・月曜/入場は無料
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  • アート
  • 神奈川
「川崎市岡本太郎美術館」で、1970年に大阪で開かれた「日本万国博覧会(以下、大阪万博)」での岡本太郎の挑戦に焦点を当てた「岡本太郎と太陽の塔―万国博に賭けたもの」が開催される。 「人類の進歩と調和」をテーマとする大阪万博で、岡本はテーマ展示プロデューサーに就任。会場中心に据えた「太陽の塔」は、モダニズムと相容れない独特の外観で賛否を巻き起こし、展示構成も「人類の進歩と調和」に異議を唱える岡本の思想が反映されたものであった。 本展では、民族学を源泉とし、国内の取材旅行を通して形成された岡本のフィールドワークで撮影した写真を紹介するほか、「太陽の塔」の制作記録や実際の建設過程などを展示する。 また、世界各国の仮面や神像などの民族資料を通して、岡本がテーマ展示の地下空間で表現しようとした「今日の文明が失ってしまった人間の原点」に迫る。 ただの「お祭り」と、人間の誇りと生きる歓びを爆発させる神聖な「祭り」を区別し、大阪万博は後者であるべきと考えた岡本。太陽の塔を中心に据えることで、「祭り」の実現に賭けた岡本の野心と道程を垣間見てほしい。 ※9時30分~17時(入館は閉館の30分前まで)/休館日は月曜(4月28日・5月5日は開館)、5月7・8日/料金は900円、65歳以上・学生700円、中学生以下無料
  • Things to do
  • 豊島区
漫画家・山田貴敏の40年にわたる画業を振り返る企画展が、「豊島区立 トキワ荘マンガミュージアム」で開催。本展では、山田による直筆原画などを含む約150点が一堂に会する。 代表作の一つである『Dr.コトー診療所』の取材写真に始まり、未完の作品『PreCompleⅩ』の原画や未掲載エピソードのネームの一部が公開される。作者自身が自らの漫画の歴史について語るトークイベント(6月21日)は必見だ。 この機会に、漫画家の長い歩みをひもといてみては。 ※10~18時(入場は17時30分まで)/休館日は月曜(祝日の場合は翌日)、5月7日/料金は500円、小・中学生100円、未就学児無料
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  • アート
  • 天王洲
現代アートと建築のミュージアム「ワットミュージアム(WHAT MUSEUM)」で、「Reborn-いのちを織りなすアーティストたち-」展が開催。日本文化の根底に流れる「自然との共生」と「いのちの行方」をテーマに、現代アーティスト6人による約67点の作品を紹介する。 参加作家は、鈴木初音、玉田多紀、永沢碧衣、帆刈晴日、水田典寿、宮川達也。現代では薄れつつも、日々の暮らしの中で大切に継承されてきた自然との深い関わりに着目し、「いのちの行方」について視覚的に提示する。 流木や古紙ダンボール、狩猟で得た膠(にかわ)など、出合った素材と真摯(しんし)に向き合い、対話を重ねながら作品を生み出している。 こうして生まれた作品は、それぞれ異なる表情を持ちながらも、共通の方向へと鑑賞者を誘うだろう。 ※11~18時(入館は閉館の30分前まで)/休館日は月曜(祝日の場合は翌日)/料金は1,500円、学生800円、高校生以下無料
  • アート
  • 渋谷
「ディーゼル アート ギャラリー(DIESEL ART GALLERY)」で、大河原健太郎による個展「MUSE TAKING A SHIT」が開催。現在ソウルを拠点に活動する大河原が、新たに取り組んでいるオイルペインティングを中心に、約50点の新作を発表する。 ペインティングやスカルプチャーを中心に国際的に展覧会を開催するほか、プロダクトデザインやさまざまなコラボレーションに取り組む大河原。特に女性のポートレートの割合が大きい本展では、生活の大部分を占めるパートナーとの深い関わりが影響しており、その関係性が本展の構想につながった。 この複雑な世界を理解する方法として、大河原は家族や友人と向き合い、自身の感情をペインティングという形で表す。そして、作品を通して鑑賞者と対話することで、今、本当に必要としているものを見つめる。 人間、生き物、そして擬人化されたオブジェクトのカクテルが、親密かつ奇妙な方法で互いに作用し、誰もが愛着を持てる世界を作り出している。 会場では、新作の展示・販売をはじめ、限定グッズや、ディーゼルとコラボレーションによるTシャツも販売。また、ワークショップの開催も予定しているので、見逃さないでほしい。 ※11時30分〜20時/入場は無料
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  • アート
  • 銀座
横尾忠則の個展「横尾忠則 未完の自画像 - 私への旅」が「グッチ銀座 ギャラリー」で開催。「旅」を想起させるテーマを描いた作品を中心に、今回初公開となる自画像や家族の肖像など最新作6点を含めた約30点の作品が展示される。 本展のテーマである「未完」とは、「芸術の創造性は完成された瞬間よりも、むしろ未完成であることにこそ宿る」という、横尾が一貫して掲げてきた美学に基づくもの。1960年代から約60年にわたり、千変万化するスタイルと森羅万象に及ぶテーマを駆使しながら作品を生み出してきた横尾は、常に新しい表現の可能性に挑戦してきた。 特別に解放された屋上スペースでは、1970年の「日本万国博覧会(大阪万博)」で大きな話題を呼んだ、「未完」のイメージをシンボリックに提示した「せんい館」の赤い足場を再現した作品を展開。ダイナミックで創造的な空間を感じてほしい。 また、2025年4月26日(土)〜6月22日(日)には「世田谷美術館」で「横尾忠則 連画の河」も開催。横尾の作品を都内でより楽しめるだろう。 ※11〜20時(入館は閉館の30分前まで)/入場は無料
  • アート
  • 芝公園
新たなアートブックフェア「TOKIO ART BOOK FAIR」が、ゴールデンウィークに「芝パークホテル」で初開催。毎年に秋に開催するアジア最大規模のアートブックの祭典「TOKYO ART BOOK FAIR(以下TABF)」による企画で、国内外のアーティスト、出版社、書店、ギャラリーなど、約55組が集う。

 「TOKIO ART BOOK FAIR」という名称には、本フェアをTABFのオルタナティブとしてではなく、パラレルな存在として位置付け、「東京=TOKYO」を別の角度から見るという意図が込められている。 本フェアでは、出展者による招待制の出展形式を採用。「Library Hotel」をコンセプトに掲げる芝パークホテルの空間を生かしながら、国内外のインディペンデント出版シーンや、参加者同士の交流をより活性化していく。 また、「本を読むとはどういうことか?」をテーマに、読書という行為にまつわる人間の振る舞いや感覚についてさまざまな問いを投げかける展示「BOOK? by Atelier HOKO」も開催。会場の特設ラウンジルームでは、ドリンクや軽食も楽しめる。 記念すべき第1回目を見逃さないでほしい。 ※12~19時(5月2日は13~19時)/入場は閉場の30分前まで/料金は1,500円、25歳以下1,000円、19歳以下無料
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