「SUCHSIZE(サッチサイズ)」で、早川祐太と大西伸明による展覧会「drifting elements」が開催される。
量子物理学者のカレン・バラッド(Karen Barad)が提唱した「エージェンシャル・リアリズム」は、世界を独立した個体の集合ではなく、分かちがたく絡み合う「現象」として捉える視点だ。本展に参加する早川と大西もまた、物質や出来事と交差する制作プロセスを通して、そうした複雑な関係性を可視化してきた。
展覧会は、万物が相互に関係しながら立ち現れるという視座を軸に構成。人間だけでなくあらゆる存在を「エージェント(行為する主体)」として捉え直し、人間中心の視点から離れた新たな世界との関わり方を探る試みだ。
早川は、近代的な「個の表現」から距離を置き、「自然現象の構成に参入する」ことで彫刻を立ち上げる。一方、大西は版画技法を応用した精密な型写しと着彩によって、日用品の形態を徹底的に写しとる。
作品、メディウム、現象、そして鑑賞者が交差する本展のダイナミズムは、見る者の解釈によって多様に変化していく。鑑賞者自身もまた、この世界のもつれの一部として、新たな意味を立ち上げる存在となるはずだ。
※13〜18時/休廊日は日〜木曜/入場は無料





