「京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA」で、シンガポール出身のアーティスト、ロバート・ザオ・レンフイ(Robert Zhao Renhui)による個展が開催。本展では、オーストラリア領クリスマス島、シンガポール、東京、インド・ハンピ、タイ・プーケットでの長期プロジェクトに基づく作品群を通じて、近年の活動を包括的に紹介する。
写真や映像、インスタレーションなど多様なメディアを用い、人間と他の生物、自然との関係を探究してきたザオ。人為的な管理の下で形成された環境と、そこに生きる生物を継続的に観察しながら、自然と人工が複雑に絡み合い変容していく過程を丁寧に描き出し、批判的に考察する作品を手がけてきた。
会場の「京都市立芸術大学」は、氾濫を繰り返し、戦後の大規模な河川改修事業によってようやく現在の制御された姿となった鴨川、そして江戸時代に運河として開削された高瀬川という2つの河川に隣接している。こうした歴史を背景に、ザオは本展を「アフター・コントロール」と名づけた。
展示室の外には、再開発が進む中で新旧の建築や空き地が混在する風景が広がる。その景観と、ザオの視点で捉えられた多様な生物の姿が響き合い、自然と人間の関係、さらには地球上の生態系の未来へと思考を促していく。
※10〜18時/休館日は月曜/入場は無料
