大阪市立美術館
Photo: Kyosuke Sasaaki | 正面外観

大阪市立美術館

  • アート
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タイムアウトレビュー

※2025年3月1日リニューアルオープン

「天王寺公園」の中に位置する「大阪市立美術館」。その敷地は住友家の本邸があった所で、同館の建設を目的に、庭園の「慶沢園」とともに大阪市に寄贈された。

1936年の開館以来初となる大規模改修を終えた同館は、2025年3月1日にリニューアルオープンを迎えた。改修コンセプトの一つは「ひらかれた美術館」。気軽に行きにくいという美術館や博物館のイメージを払拭(ふっしょく)するため、中央ホールを無料ゾーンとした。

また、改修前は特別展の前後に展示替えにより休館時期があったが、改修後は休館せずに年間300日ほど「ひらかれる」ことになった。

そして、1階を企画展示、2階を特別展の会場とし、企画展はコレクションから毎回テーマを変えて作品を展示。世界的なコレクションとして知られる中国の石仏や絵画、貴重な日本の仏教美術、絵画、工芸品などのほか、超絶技巧の印籠や根付などを堪能できる。

これまで高評価を受けてきた特別展も、東洋、日本美術から西洋美術に至るまで、幅広い分野で特別展を開催する予定だ。

詳細

住所
大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82 天王寺公園内
Osaka
アクセス
Osaka Metro御堂筋線『天王寺』駅(出口5)徒歩6分/Osaka Metro谷町線『天王寺』駅(出口15・16・17)徒歩6分/JR『天王寺』駅(公園口)徒歩6分
営業時間
9時30分~17時(入館は閉館の30分前まで)/休館日は月曜(祝日の場合は翌日)

開催中

ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢

「大阪市立美術館」で、フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh、1853〜1890年)の家族が受け継いできたコレクションに焦点を当てる展覧会「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」が開催される。 ゴッホの画業を支え、大部分の作品を保管していた弟のテオドルス・ファン・ゴッホ(Theodorus van Gogh、テオ)は、兄の死の半年後に生涯を閉じ、テオの妻・ヨハンナ・ファン・ゴッホ=ボンゲル(Johanna van Gogh-Bonger、ヨー)が膨大なコレクションを管理する。ヨーは義兄の名声を高めることに人生をささげ、作品を展覧会に貸し出し、販売し、膨大な手紙を整理して出版。その後、ヨーの息子がフィンセント・ファン・ゴッホ財団を作り、美術館の設立に尽力した。 アムステルダムの「ファン ゴッホ美術館」には、ゴッホの約200点の油彩や500点に上る素描をはじめ、手紙や関連作品、浮世絵版画などが所蔵されている。そのほとんどは、1973年の開館時に財団が永久貸与したものだ。 本展では、ファン・ゴッホ美術館の作品を中心にゴッホの作品30点以上を展示。また、日本初公開となるゴッホの手紙なども展示し、家族が守り受け継いできたコレクションを紹介する。 兄弟や家族の絆を、作品を通して垣間見てほしい。 ※9時30分~17時(土曜は19時まで)/入館は閉館の30分前まで/休館日は月曜(7月21日、8月11・12日は開館)、7月22日/料金は前売り2,000円、学生1,100円、中・小学生300円/当日2,200円、学生1,300円、中・小学生500円、未就学児無料
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