「大阪市立美術館」で、フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh、1853〜1890年)の家族が受け継いできたコレクションに焦点を当てる展覧会「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」が開催される。
ゴッホの画業を支え、大部分の作品を保管していた弟のテオドルス・ファン・ゴッホ(Theodorus van Gogh、テオ)は、兄の死の半年後に生涯を閉じ、テオの妻・ヨハンナ・ファン・ゴッホ=ボンゲル(Johanna van Gogh-Bonger、ヨー)が膨大なコレクションを管理する。ヨーは義兄の名声を高めることに人生をささげ、作品を展覧会に貸し出し、販売し、膨大な手紙を整理して出版。その後、ヨーの息子がフィンセント・ファン・ゴッホ財団を作り、美術館の設立に尽力した。
アムステルダムの「ファン ゴッホ美術館」には、ゴッホの約200点の油彩や500点に上る素描をはじめ、手紙や関連作品、浮世絵版画などが所蔵されている。そのほとんどは、1973年の開館時に財団が永久貸与したものだ。
本展では、ファン・ゴッホ美術館の作品を中心にゴッホの作品30点以上を展示。また、日本初公開となるゴッホの手紙なども展示し、家族が守り受け継いできたコレクションを紹介する。
兄弟や家族の絆を、作品を通して垣間見てほしい。
※9時30分~17時(土曜は19時まで)/入館は閉館の30分前まで/休館日は月曜(7月21日、8月11・12日は開館)、7月22日/料金は前売り2,000円、学生1,100円、中・小学生300円/当日2,200円、学生1,300円、中・小学生500円、未就学児無料