レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展

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レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展

レオナルド・ダ・ヴィンチの未完の大壁画計画『アンギアーリの戦い』。シニョリーア宮殿(現パラッツォ ヴェッキオ)を舞台に、レオナルドとミケランジェロが戦闘画において競演したエピソードでもよく知られているとおり、同壁画はイタリアルネサンス美術の歴史のなかでも、最も野心的な装飾計画だ。しかしながら、部分的に描かれた壁画さえ、『芸術家列伝』で高名なジョルジョ・ヴァザーリの手による新たな壁画によって、16世紀に覆われていた。その際、ヴァザーリは敬愛するレオナルドの作品を傷つけることのないよう、壁画の内側に新たな壁を設え自身の壁画を描いたと考えられている。本展では、レオナルドの壁画の中心部分をなす「軍旗争奪」の戦闘場面を描いた、『タヴォラ・ドーリア(ドーリア家の板絵)』として知られる著名な16世紀の油彩画を中心に、ミケランジェロが構想した壁画の原寸大下絵を模写した、同じく日本初公開の『カッシナの戦い』などが紹介される。そのほか、模写作品や関連資料なども展示し、失われた壁画の謎と魅力に迫る。