2026年6月に90歳を迎える横尾忠則は、2023年から2025年にかけて新たな取り組みに着手した。「連歌」になぞらえて「連画」と名付けられた連作は、故郷・兵庫県西脇で同級生たちと撮影した記念写真を起点に始まり、64点におよぶ作品へと展開。「横尾忠則現代美術館」で開催される「横尾忠則 連画の河」では、その大作群がフロアを埋め尽くす。
「連画」とは、文字通り連続する絵画であり、「連画の河」シリーズは作品同士が緩やかにつながり、全体で一つの作品ともいえる。一枚の絵から得た着想が次の作品へと連鎖し、風景が次々と展開していくのが特徴。150号サイズを中心とした画面には、年を重ねるごとに一層明るく鮮やかさを増した色彩と、自在さを増した絵具の表現が現れている。
本展では、1970年に写真家の篠山紀信が撮影した横尾と同級生たちの集合写真を特別公開。『記憶の鎮魂歌』では、その写真に写る10人に加え、既に亡くなった友人たちの姿が描き加えられ、横尾自身も亀の姿で登場する。
会場は制作順に沿ってそのプロセスをたどる構成で、まるで画家とともに大河をゆったりと下るような体験をもたらす。衰えることのないその創造力に触れてほしい。
※10~18時(入場は17時30分まで)/休館日は月曜(7月20日は開館)、7月21日/料金は800円、70歳以上400円、学生600円、高校生以下無料





