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「京都市京セラ美術館」の展示スペース「ザ・トライアングル」で、美術作家でありながら、ディスクゴルフという競技のプロ選手でもある佐俣和木の個展が開催される。
ディスクゴルフは、フライングディスクをバスケット型ゴールにできるだけ少ない投数で入れるスポーツ。プレイヤーはコースを移動しながら戦略的に投げ進める。最大の特徴はフィールドの柔軟性で、都市の建物や自然の地形など、あらゆる環境がそのままコースとなり、空間が「競技場」へと変わっていく点にある。
佐俣はこの特性を生かし、京都という都市全体を巨大な「PLAYSCAPE」へと置き換えるプロジェクトに取り組んだ。歴史と人々の営みが折り重なる京都にディスクゴルフを持ち込むことで、あらゆる空間が一時的に競技場として再解釈され、遊びや身体性、地形との関係といったその場所の別の側面が立ち上がってくる。
本展でも佐俣は、美術館をスポーツを通じて「PLAYSCAPE」へと変換。展示室から中央ホール、日本庭園まで館内外の空間でプレイすることで、美術館がまとってきた歴史や制度的な制約が一時的にほどかれ、遊びの場としての新たな姿が立ち上がる。
スポーツという身体的な行為を介することで、そこは「誰もが集まり楽しめる場所」として再認識される。同時に、「アートも自由に楽しんでよい」という根源的で普遍的な価値が浮かび上がってくるだろう。
※10〜18時/休館日は月曜(祝日の場合は開館)/入場は無料
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