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「SUCHSIZE」で、画家である田中藍衣の個展「Para-resonance」が開催される。田中は、図示と描画という似て非なる表現を往復しながら立ち現れるイメージを手がかりに、自他の関係や制約、実践の在り方に目を向けた絵画を制作してきた作家だ。
数万年以上にわたる地球規模の時間を内包する鉱物の結晶から成る岩絵具(いわえのぐ)を用い、田中は画材に応答する独自のルールによって描画のプロセスを生成変化させている。その画面に堆積するのは、「私と世界のあり様」を巡る応答の連続だ。本展では、それらを単なる描画様式にとどめず、自然の摂理や社会との対話として読み替え、「私たちの存在の在り方」を問い直す。
田中と岩絵具の対話は、調色、グリッドの構築、描画というシンプルな工程の中で複雑に展開される。粒子の重さによる平置き制作という制約の下で、田中は「描く」よりも、絵の具を「置く」「つなげる」といった、介入と受容が入り混じった中動的行為を選択。点描的に描き分けるのではなく調色に注力する姿勢は、混色しても粒子が個を保つ岩絵具の特性を生かし、個と関係性が共存する自然や社会のメタファーとして機能している。
会期中の2026年2月28日(土)には、哲学史家のアダム・タカハシとのトークイベントも開催されるので、併せてチェックしてほしい。
※13〜18時/休廊日は日〜木曜/入場は無料
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