池田市の「逸翁美術館」で、歌舞伎に登場するさまざまな刀剣を浮世絵で紹介する展示が開催。歌舞伎ならではの人間が持てるサイズとは思えない大太刀(おおたち)やまさかり、弁慶が背負う七つ道具からは鎌やのこぎりが登場する。
歌舞伎の定番である御家騒動をテーマにした作品では、代々伝わる御宝が行方不明になり、責任を取って主君は切腹、御家は断絶、遺された若君や家臣が身分を隠して御宝を探し求めるといったストーリーがたくさんある。その御宝を代表するのが宝刀で、波瀾(はらん)万丈なストーリーが刀剣を巡って展開している。
由緒正しき名刀から不思議な力で暴れ回る妖刀、名もなき刃まで、芝居になくてはならない刀剣の物語を読み解こう。
※10~17時(入館は16時30分まで)/休館日は月曜(7月21日・8月11日は開館)、7月22日、8月12日/料金は700円、学生500円、中学生以下無料