戦後、伝統と革新のはざまで揺れ動いていた日本画の世界。そのただ中で、近代日本画をリードしてきた文化的中心地・京都では、画家たちによる前衛的な試みが立ち上がっていった。戦後の反省と制度批判の高まりの中で、日本画は「滅ぼすべきもの」とさえ語られたという。しかしだからこそ京都画壇では、日本画の枠組みそのものを見つめ直し、継承と革新を同時に模索する「前衛⽇本画」の運動が活発化した。
「京都市京セラ美術館」で開催される特別展「日本画アヴァンギャルド KYOTO 1948-1970」は、創造美術、パンリアル美術協会、ケラ美術協会という3つの美術団体を軸に、戦後京都で展開した反骨的な日本画の創造運動を総覧するもの。上村松篁、堂本印象、秋野不矩をはじめ、岩田重義、三上誠、下村良之介など、後に現代日本画を代表する存在となる30人超の画家が集結する。
会場では、戦後復興期の京都社会と呼応して生まれた、既成の美意識を覆す自由で挑戦的な表現を通じ、日本画のもう一つの系譜をたどりながら反骨的創造活動を振り返る。余白の美・墨・岩絵具(いわえのぐ)などの伝統美といった、これまでの日本画のイメージを塗り替える作品がめじろ押しだ。想像を超える表現の数々に、「これは日本画なのか」と思わず目を見張る体験となるだろう。
※10~18時(入場は17時30分まで)/休館日は月曜(祝日の場合は開館)/料金は1,800円、学生1,300円、中学生以下無料






