「国立民族学博物館」で、企画展「ドルポ――西ネパール高地のチベット世界」が開催。西ネパールのダウラギリ山系北西部に広がる高地「ドルポ」を舞台に、そこに暮らす人々の生活世界と、時代のうねりの中で変わりゆく姿を多角的にひもとく。
ドルポは国境を挟んでチベットとつながるチベット文化圏に属し、チベット仏教やそれ以前のポン教の信仰、ヤクのキャラバン交易など、独自の文化を育んできた地域。乾いた大地には僧院や仏塔が点在し、「天界」を思わせる風景が広がる。標高3200~4200メートルの村々では、農牧とチベットとの交易を基盤とする暮らしが続いてきたが、近年は中国(チベット)側から道路が延び、急速な変化に直面している。
本展では、ドルポを丹念に歩いてきた写真家・稲葉香の作品をはじめ、川喜田二郎率いる1958年の探検隊、田村善次郎率いる1968年の調査隊が収集した民具や写真、記録資料を紹介。研究者と話すイベント、食文化を体験するワークショップ、映画会など、関連イベントも多数実施されるので、公式ウェブサイトをチェックしてほしい。
※10~17時(入館は16時30分まで)/休館日は水曜/料金は780円、学生340円、高校生以下無料
