VERDYは、長年東京のクリエーティブシーンにおける中心人物の一人として活躍している人物である。ファッション・音楽・ナイトライフ・アートと多岐にわたって活動しており、BLACKPINKやIce Spiceのビジュアルおよびクリエーティブディレクションを手がける一方で、「Budweiser」のようなグローバルブランドともコラボレーションを行っている。
「東京」を象徴する存在の一人だが、VERDYのルーツは大阪にある。ここではそんな彼の大阪とのつながりを紹介しよう。
大阪と東京の違い
VERDYにとって大阪という街は明快だ。東京よりも物価が安く、飯がウマい。夜は楽しく、人は面白い。少しだけ東京よりもルーズで、洗練され過ぎておらず、リラックスできる場所だと言う。
大阪滞在中によく訪れるという谷町や大阪城周辺は、その穏やかさを感じられる場所だ。一方で夜になれば、今もクラブカルチャーやミュージシャン、スケーターが集うアメリカ村へと足を向ける。彼は常に街の若いエネルギーに注目しており、特にセレクトショップ「COFLO」は、新世代の才能が集まるハブスポットだと紹介してくれた。
「コミュニティー」のためのピザ
オープン4周年を迎えた「Henry's PIZZA」は、VERDYと故郷との絆を最も象徴する場所だろう。建前としてはニューヨークスタイルのピザ屋だが、実態はコミュニティーハブに近い。
同店を通じて、彼は「使い捨てではないけれど、手頃な価格で楽しめる場所」を作りたいと考え、2階にはクラブハウスのようなギャラリーを併設した。ピザを食べに来た客が、それまで知らなかったアーティストに偶然出会う――そんな絶妙なオーバーラップを楽しんでほしい。
若きVERDYが、カルチャーやファッションにのめり込んでいた頃、海外アーティストの来日公演や展示会のほとんどは東京に集中していた。大阪にいることは、シーンを外側から眺めているような感覚を伴うこともあったと話す。Henry's PIZZAは、そんなかつての「距離感」を埋める架け橋なのだ。

