Artists’ Fair Kyoto 2026
Photo: Artists’ Fair Kyoto 2026 | AFK Resonance fringe exhibition
Photo: Artists’ Fair Kyoto 2026

大阪、2月に行くべきアート展5選

大阪を起点に巡る、関西アートの最前線

Chikaru Yoshioka
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大阪を拠点に、関西のアートを巡る2026年2月。「大阪市立美術館」の「妙心寺 禅の継承」をはじめ、新進気鋭のアーティストが、自ら企画・出品・販売を行うアートフェア「ARTISTS’ FAIR KYOTO」や、「京都市京セラ美術館」の「日本画アヴァンギャルド KYOTO 1948–1970」、「滋賀県立美術館」主催の「ASK」プロジェクトなど、見逃せない展覧会が関西各地で行われる。

若手アーティストから戦後美術、地域に根ざした現代アートまで、今月訪れたい注目の5選をピックアップする。

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  • アート

戦後、伝統と革新のはざまで揺れ動いていた日本画の世界。そのただ中で、近代日本画をリードしてきた文化的中心地・京都では、画家たちによる前衛的な試みが立ち上がっていった。戦後の反省と制度批判の高まりの中で、日本画は「滅ぼすべきもの」とさえ語られたという。しかしだからこそ京都画壇では、日本画の枠組みそのものを見つめ直し、継承と革新を同時に模索する「前衛⽇本画」の運動が活発化した。

「京都市京セラ美術館」で開催される特別展「日本画アヴァンギャルド KYOTO 1948-1970」は、創造美術、パンリアル美術協会、ケラ美術協会という3つの美術団体を軸に、戦後京都で展開した反骨的な日本画の創造運動を総覧するもの。上村松篁、堂本印象、秋野不矩をはじめ、岩田重義、三上誠、下村良之介など、後に現代日本画を代表する存在となる30人超の画家が集結する。

会場では、戦後復興期の京都社会と呼応して生まれた、既成の美意識を覆す自由で挑戦的な表現を通じ、日本画のもう一つの系譜をたどりながら反骨的創造活動を振り返る。余白の美・墨・岩絵具(いわえのぐ)などの伝統美といった、これまでの日本画のイメージを塗り替える作品がめじろ押しだ。想像を超える表現の数々に、「これは日本画なのか」と思わず目を見張る体験となるだろう。

  • アート

「大阪浮世絵美術館」で、企画展「浮世絵やまとなでしこ」が開催。伊東深水をはじめ、喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川広重、三代豊国など、名だたる浮世絵師たちが描いた美人画を中心に、江戸から昭和にかけての浮世絵版画を紹介する。そこに表されるのは、日本の女性の優雅さや強さ、そして内面に宿る美しさだ。

鏑木清方に師事し、美人画家として名を馳せた深水の肉筆画『通り雨』は本展初公開となる。にわか雨の中、傘を差す一人の女性を描いた本作は、色香と気品が静かに溶け合う、見応えある一作だ。

また、美人画に限らず、風景画や物語絵に登場する女性を含む全56点が並び、当時の暮らしや文化、社会の空気を多角的に感じ取ることができる。さらに北斎の『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』は常設展示。展示室内には柵を設けず、無料貸し出しのルーペを使って、刷りの技法や細部の表現を間近で鑑賞できるのも魅力だ。

浮世絵師たちのまなざしが捉えた「やまとなでしこ」の姿を、ぜひ会場で確かめてほしい。

※1017時(入館は1630分まで)/料金は1,000円、学生600円、小学生(7〜12歳) 300円、未就学児無料

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