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「滋賀県立美術館」で、笹岡由梨子の美術館での初個展「笹岡由梨子のパラダイス・ダンジョン」が開催。初期作品から近作、そして新作を通して、笹岡の作品における映像とキャラクターの関係性とその変遷に迫る。
少し不気味でコミカルなキャラクターたちが真摯(しんし)に愛を歌うパラダイスが連なる、仄暗(ほのぐら)い展示室のダンジョン。一度でも笹岡の作品を目にしていたら、生涯忘れることはないかもしれない。笹岡の作品世界は、それほどまでにエネルギッシュで魅力的な世界観を持つ。
2011年から映像作品を手がける笹岡は、自身が演じたり、顔や身体の一部を用いたキャラクターを登場させてたりしてきた。初期には映像内にのみ存在していたそれらのキャラクターは、近作では立体作品へと展開。逆に目や口が映像に置き換わるなど、作品における映像とキャラクターの関係は逆転しつつある。
そして、キャラクターたちは笹岡が自作した歌を歌う。マーチの曲調に乗せられているのは、それぞれの作品が持つ「愛」や「家族」といったテーマに向けた、シンプルで力強いメッセージだ。
さらに特徴的なのは、現実と区別がつかないような仮想現実の映像があふれる現代において、あえて編集のノイズを残していること。これは、絵画における筆のタッチに通じ、笹岡は映像における絵画的なものへアプローチしようとしている。
唯一無二の作品世界へ、足を踏み入れてみよう。
※9時30分~17時(入場は16時30分まで)/休館日は月曜(祝日の場合は翌日)/料金は1,300円、学生900円、小・中学生700円、未就学児無料
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