「いいもの」を探求し、独自の雑貨開発に取り組む「GOOD GOODS ISSEY MIYAKE」。今回、色紙を幾重にも重ねたような豊かな造形が特徴のシリーズ「IROGAMI」に、新たに「塩染め(SALT DYE)」という技法が加わった。「ISSEY MIYAKE KYOTO | KURA」では、この塩染めを施したテキスタイルの展示に加え、岡山県児島地域の風土と染色工程を記録した映像インスタレーションを上映する。
塩染めは、瀬戸内海に面した児島で培われてきた染色技術から生まれた手法。かつて塩田が広がっていたこの土地では、塩分を含む土壌を改良する過程で塩に強い綿花が育てられ、それが繊維産業と染色文化の基盤となっていった。
そうした土地の歴史を背景に、従来は染色の補助的役割を担っていた「塩」を表現の主役として捉え直したのが塩染めである。染料を含んだ塩を職人が布に振りかけ、擦り込むことで、偶発性をはらんだ唯一無二の表情が立ち現れる。
土地に蓄積された時間と、そこに重ねられる人の手。そのあわいに立ち上がる「塩の記憶」を、空間全体で体感してほしい。
※11〜20時/入場は無料




