「TEZUKAYAMA GALLERY」で、企画展「律動のレゾナンス」が開催。反復、規則性、身体性といった構造的要素と深く結びついた制作を実践する亀井洋一郎、杉山卓朗、松延総司、米倉大五郎の4人の作品を紹介する。
4人に共通するのは、感情や物語を直接表出するのではなく、反復される行為や作家自身のルール、素材との応答関係を通じて作品を立ち上げている点にある。ここでいう「思考」とは、内省や観念としての静的なものではなく、線を引く・積み重ねる・削る・配置するといった身体的行為の持続の中で生成される動的なプロセスとして捉えられる。単純な反復に生じる微細な揺らぎや逸脱は作品に固有のリズムを生み出し、鑑賞者の知覚や認識へと静かに作用していく。
亀井は、磁器による代表作シリーズで同一ユニットの集積による構造体を制作し、やきものに内在する秩序や空間性を探究するとともに、近年はその構造的思考をドローイングへと展開している。杉山は、線や面といった絵画の最小単位を反復・組み替えながら画面を構築し、主観的な感情表現や筆致の個性を極力抑制することで、絵画そのものが自律的に立ち現れる状態を志向する。
松延は、曖昧で不可視な存在を主題に、可変性や拡張性を伴うコンセプチュアルな作品を制作。米倉は、水面や流動する液体のイメージを起点に、絵画における生成や反射、揺らぎを探求している。
本展では、それぞれ異なる方法論による作品群が、反復と身体行為の集積を通して思考が造形へと転化される過程を示す。
※12〜19時/休廊日は日・月曜・祝日/入場は無料




