1. 中西夏之 緩やかにみつめるためにいつまでも佇む、装置
    《背・円 – I 05》2005年 個人蔵 ©NATSUYUKI NAKANISHI
  2. 中西夏之 緩やかにみつめるためにいつまでも佇む、装置
    《韻 YS》1959年 個人蔵 ©NATSUYUKI NAKANISHI
  3. 中西夏之 緩やかにみつめるためにいつまでも佇む、装置
    《中央の速い白 XIII》1990年 千葉市美術館蔵 ©NATSUYUKI NAKANISHI
  4. 中西夏之 緩やかにみつめるためにいつまでも佇む、装置
    《紫・むらさき XVIII》1983年 国立国際美術館蔵 ©NATSUYUKI NAKANISHI
  5. 中西夏之 緩やかにみつめるためにいつまでも佇む、装置
    《コンパクト・オブジェ》1962年 国立国際美術館蔵 ©NATSUYUKI NAKANISHI

中西夏之 緩やかにみつめるためにいつまでも佇む、装置

  • アート
  • 国立国際美術館
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タイムアウトレビュー

「国立国際美術館」で、現代日本を代表する画家の中西夏之(1935〜2016年)による初の回顧展「中西夏之 緩やかにみつめるためにいつまでも佇む、装置」が開催。半世紀以上にわたる制作の軌跡をたどり、その特異な絵画理念と実践に迫る試みだ。

中西は、絵画という営みを根底から問い直してきた。絵画はいかにして立ち現れるのか、その存在する場所はどこにあるのか。こうした問いに貫かれた作品は、具象や抽象といった既存の枠組みに収まらない。自明とされてきた前提を括弧に入れ、新たに「絵画」を立ち上げ直すことこそが、彼の狙いだったといえる。

画家を志しながらも、1960年代前半には前衛美術家集団「ハイレッド・センター」で活動し、絵画から離れた中西。その後、舞踏家・土方巽との出会いを契機に本格的に絵画へ回帰する。

こうして生まれた作品は、絵画という営みそのものを考えさせるものとなった。「反芸術」の下で評価されてきた離脱期に対し、1960年代後半以降の絵画実践はまだ十分に理解されていない。本展では、彼がなぜ絵画に向かったのか、そして絵画をどのように捉えていたのかを問い直す。

かつて中西は、絵画を「緩やかに見つめるためにいつまでもたたずむ装置」と語った。オレンジや黄緑、紫を多用し、長い筆で遠くから描かれた彼の絵画もまた、その装置の一つだろう。この言葉を手がかりに、中西の絵画の在り方を改めて考えていく。彼の絵画が開く世界を、静かに感じ取ってほしい。

※1017時(金曜は20時まで)入場は閉館の30分前まで/休館日は月曜(54日は開館)、57日/料金は1,500円、学生900円、高校生以下無料

詳細

イベントのウェブサイト
www.nmao.go.jp/events/event/20260314_nakanishi/
住所
国立国際美術館
大阪府大阪市北区中之島4-2-55
Osaka
アクセス
京阪中之島線『渡辺橋』駅 徒歩5分/Osaka Metro四つ橋線『肥後橋』駅/JR大阪環状線・阪神本線『福島』駅 徒歩10分

イベント詳細

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