「京都市京セラ美術館」で、東京と関西を拠点に活動する倉敷安耶(くらしき あーや)による個展「ザ・トライアングル 倉敷安耶:女が生まれて、女が死んで、——母の血、ワイン、チョコレート、アルコール、アルコール、アルコール」が開催される。「ザ・トライアングル」は、リニューアルオープンに際して新設された展示スペースで京都ゆかりの若手作家を中心に紹介する企画展シリーズだ。
倉敷は、作品を通して自己と他者、そして共同体との関係性を探究している。宗教画をはじめとする名画に、ウェブ上の画像や自身で撮影した写真を組み合わせたコラージュを制作し、それをキャンバスへ転写することで、信仰やケアの行為として再構築した作品を展開。また、平面作品に加え、インスタレーションや儀式的なパフォーマンスも手がけている。
会場では、美術館の所蔵作品をモチーフにした新作を発表。京都の美術の大きな系譜の中で語られてきた作品群に、自身の身体的経験や感覚を重ね合わせることで、個人の記憶と歴史の間に新たな関係性を立ち上げる。
転写によって写し取られるのは単なる図像ではなく、そこに蓄積された時間やまなざしでもある。本展は、そうした幾重もの重なりを通して、他者や歴史との関わりを見つめ直す機会となるだろう。
※10~18時/休館日は月曜(祝日の場合は開館)/入場は無料

