[category]
[title]

「YOD Gallery」で、動物をテーマとし、陶に装飾を重ねた立体作品を制作する秋永邦洋の個展「うつろなかたち」が開催。硬質さと繊細さが共存し、静けさの中に力をたたえる作品群を紹介する。
秋永の陶で表現された「生命」は、確かな肉体を思わせながらも、その輪郭は不確かさを帯び、存在と非存在の間に静かに溶けていくかのよう。その姿は、我々が捉えきれない存在のはかなさを映し出す。
さらに装飾という行為には、「本質を偽装するもの」という作家の意識が込められている。それは複数の関係性を曖昧に重ね合わせ、存在と非存在の境界を揺るがすことで、作品により豊かな意味をもたらす。
すべての「生」は、いずれ「死」を迎える。陶は、何万年も残る恒久性を持ちながら、同時に衝撃に弱く壊れやすいという二面性を備える。その特性は、秋永の探求するテーマと深く響き合い、生命の終焉(しゅうえん)を表現。相反するものの間を揺れ動く運動こそが、形に意味と自由を与えている。
情報があふれ、あらゆる境界が曖昧になる現代において、秋永は「存在とは何か」という根源的な問いを、陶という素材を通して社会へ投げかける。
なお、2025年12月27日(土)〜2026年1月4日(日)は冬季休廊なので、注意してほしい。
※13〜19時/休廊日は日曜/入場は無料
Discover Time Out original video