京都・東福寺の塔頭「光明院」で、現代アーティストの本橋孝祐による個展「有象無常」が開催。本展ではトイレットペーパーを象徴的なモチーフに据え、あらゆる存在が移ろい、流れ去っていくという「無常」のテーマを提示する。
本橋は阪神淡路大震災の被災体験と社会学的視座を背景に、「無常の中の真実」を主題として制作を展開してきた。絵画、彫刻、インスタレーション、プロジェクトを横断しながら、戦争による価値観の揺らぎや、AIによる現実の希薄化・フェイク化が進む現代において、「真実とは何か」「芸術の価値とは何か」を問い直し、芸術の存在形式そのものの拡張を試みている。
会場では、曼荼羅(まんだら)や無常の宇宙を表現した掛け軸に加え、ブロックチェーン上で一期一会の縁をアーカイブするプロジェクト「Quantumism」に関連するNFT作品のデジタルサイネージなど、新作を一挙に公開。さらに2026年5月16日(土)のレセプションでは、光明院の夜間拝観に合わせ、和ロウソクによる特別な鑑賞体験や、アーティストと参加者による共同制作プログラムも予定されている。
昼間とは異なる光の中で、「無常」と「一期一会」の感覚に触れてほしい。
※7時ごろ〜日没/料金は500円





