「大阪中之島美術館」で、大阪市出身で大正から昭和初期にかけて活躍し、日本人としての油彩画を追求し続けた画家・小出楢󠄀重の個展が開催。4半世紀ぶりの本格的な回顧展となる本展では、楢󠄀重の創作を各時代の代表作とともにたどり、画家が求めた独自の表現について再考する。
「裸婦の楢󠄀重」と称されるほどの独自の様式に到達し、日本女性ならではの裸身を絵画上に魅力的に表現した楢󠄀重。本展では、年を経るごとに洗練され、独自の様式を作り上げる過程を、画業の後半に制作された数々の裸婦像によってたどる。
また、油彩画のみならず、ガラス絵、挿絵、装幀(そうてい)、随筆などに発揮された多彩な才能も紹介。さらに、設立者の一人となり、1924年に大阪市西区に開設された「信濃橋洋画研究所」を特集し、楢󠄀重の教育者としての活動を振り返る。
日本近代洋画史上類いまれな才能を発揮した楢󠄀重の魅力を再発見してほしい。
※10~17時(9月13・14日は19時まで)/入場は閉場の30分前まで/休館日は月曜(9月15日・10月13日・11月3・24日は開館)、10月14日、11月4日/料金は1,700円、学生1,200円、中学生以下無料