「国立国際美術館」で、特別展「プラカードのために」が開催。再評価の進む美術家・田部光子(1933~2024年)の作品28点に加え、近年特に注目すべき活動を行ってきた牛島智子、志賀理江子、金川晋吾、谷澤紗和子、飯山由貴、笹岡由梨子による多様な手法の作品で構成される。
田部は、1961年に記した「プラカードの為に」と題した文章において、「大衆のエネルギーを受け止められるだけのプラカードを作り、そのたった一枚のプラカードの誕生によって社会を変える可能性」を語った。その思想は代表作『プラカード』に結実する。
『プラカード』は労働争議や安保闘争、公民権運動、コンゴ動乱など同時代の出来事を背景に制作された作品。ふすまを支持体にコラージュやキスマークを施し、支配的な構造にあらがう「大衆のエネルギー」を表している。
本展は、田部の言葉と作品を出発点に、生きることと尊厳を考察してきた作家たちの作品で構成。作家たちは、社会に隠されてきた経験や心情に向き合い、思考と実践を通じて既存の制度や構造に問いを投げかける。
作品を通じて社会や歴史を見つめ直し、抵抗の方法を探りながら表現の意味を問い直すだろう。
※10~17時(金曜は20時まで)/入館は閉館の30分前まで/休館日は月曜(祝日の場合は翌日)/料金は1,500円、学生900円、高校生以下・18歳未満無料




