「TEZUKAYAMA GALLERY」で、平野泰子の個展「同時に、どこでも painting is a body.」が開催される。
平野は、木製パネルに張ったキャンバスへにかわと石膏(せっこう)で下地を施し、乾燥後に研磨を重ねた上で、三原色の油絵の具を幾層にも塗り重ねて絵画を制作している。その根底にあるのは「風景」だが、それは単なる視覚の再現ではなく、視覚・嗅覚・触覚といった知覚と、記憶や感情に由来する精神的要素が統合された、多層的な時間感覚を伴うイメージとして立ち上がる。
平野にとって絵画とは、知覚と記憶が身体を経由して場に現れるプロセスそのものだ。画面に描かれる「丸い点」は、混ざり合った絵の具のプロセスが完了し、作品が鑑賞者と対峙(たいじ)する自律的な存在へと転じたことを示す指標として機能している。
本展では、初となる横構図の作品を発表。制作の連なりの中で作品同士の関係が生成されていくよう展示が構成されており、その配置は特定の意図を伝えるためではなく、制作行為の持続的な重なりの帰結として提示される。
※12~19時/休廊日は日・月曜・祝日/入場は無料




