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神経を突き刺すような黒い描線と、現実と非現実の間を漂うような、鈍い色彩に覆われた画面。ベルナール・ビュフェ(Bernard Buffet、1928~1999年)は第二次世界大戦後、混迷する時代の閉塞感と不安を可視化したともいえる画風を確立し、若干19歳にして一躍世界の画壇の主役となった。
鋭利な直線で描く強固な具象絵画のスタイルを貫き続け、生涯、特定の流派や運動に属することはなかったビュフェ。日本でも、1960年代以降の安保闘争や学生運動が激化した時代に、その虚無的なイメージは熱狂的に受け入れられた。
「中之島香雪美術館」での本展では、これまでの美術史で語られることがなかったビュフェ作品を改めて問い直し、彼の視線の中にあった真実を探る。出品作品は、彼が子どものころから夢中で描き続けた昆虫や静物の形を中心に、油彩・版画・資料のほか約60点を精選して紹介する。
また、ビュフェは日本に通算7回来日し、「大阪松竹座」や「サントリーウイスキー」の広告塔を描くなど、大阪にも縁の深い作品を多く残している。今回は、梅田「阪急三番街」のシンボルモニュメントの原画も初公開する。
ぜひ足を運んでほしい。
※10~17時(10月17・31日、11月14日は19時30分まで)/入館は閉館の30分前まで/休館日は月曜(祝日の場合は翌日)/料金は前売り1,400円、高校・大学生600円、小・中学生200円/当日1,600円、高校・大学生800円、小・中学生400円、未就学児無料
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