Photo: Keisuke Tanigawa
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ラブドールを作り続ける、オリエント工業の40周年記念展がスタート

ショールームでも観ることができないオリジナルのアート作品が集結

Mari Hiratsuka
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Mari Hiratsuka
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オリエント工業の40周年を記念した『オリエント工業40周年記念展「今と昔の愛人形」』が、2017年5月20日(土)からギャラリーのアツコバルーにてスタートした。

1977年にダッチワイフ製造会社として上野で創業したオリエント工業は、2001年にシリコン素材のラブドールを誕生させてから、この道の第一線を走り続けている。代表の土屋日出夫は、創業以来、性処理だけが目的の単なる「ダッチワイフ」ではなく、人と関わり合いを持つことができる「ラブドール」を創ることを目指してきた。

Photo: Keisuke Tanigawa
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オリエント工業によるアート作品『Resuscitation 蘇生』(2,376,000円)

もともとアダルトショップを経営していた土屋。その当時、空気式のダッチワイフを仕入れて販売していたが、穴が開きパンクすることが頻繁に起きていたそう。このままではいけないと考えた土屋は、経営していた2店舗のうち1店を売った資金で、1977年にオリエント工業の第1号製品『微笑』を誕生させる。

Photo: Keisuke Tanigawa
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展示会に現れたダンディな土屋日出夫とパーティードール

2001年には、実際の人肌により近い美しさを精巧に再現したシリコン素材のラブドール『ジュエル』が誕生。今では、全身をモデルから型取りし、最新の3Dスキャニング技術を使用して頭部を制作した『やすらぎ』シリーズや、造型師が理想のボディを想像して制作した『アンジェ』シリーズなどが登場している。

会場では、そんな40年の時の流れを歴代のドールたちを眺めながらじっくりと振り返ることができる。

Photo: Keisuke Tanigawa
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お参りしよう『開運の尻』 

オリエント工業の展示会は5年に1度開催されている。今年は40周年ということで、ショールームでも観ることができないオリジナルのアート作品が揃っているのが見どころ。土屋がジョークを交えた商品を作りたいと考案した『開運の尻』のほか、『Resuscitation 蘇生』『人をダメにする玩具』と遊び心溢れる作品の展示と販売が行われている。

実際に触れることができるドールや、人工局部『蜜の壷』も展示、販売されているので、この機会に触ってみてほしい。

Photo: Keisuke Tanigawa
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会場に並ぶドールはとてもリアル

「ユーザたちはドールに愛を持って接している」と土屋は言う。ドールを所有するのは、性処理のためだけではなく障害をもっていたり、女性と上手く付き合えない、妻を亡くしたなど事情がある場合も多く、ドールに注がれる愛情もそれぞれだ。

40年人々の心の隙間を埋めてきたオリエント工業の「ラブドール」。その歴史を心ゆくまで鑑賞してほしい。

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 おっぱいを揉むと酒が出る『パーティードール・さおり』。音声も出るようになった新作

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 『人をダメにする玩具』

『オリエント工業40周年記念展「今と昔の愛人形」』の詳細はこちら

参考:リアルラブドール オリエント工業公式ページ オリエント工業の歴史、アツコバルー公式ページ オリエント工業40周年記念展「今と昔の愛人形」

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