国立美術館で、民藝品の展覧会が開催。「民藝運動の父」と呼ばれる柳宗悦の没後60年を記念した同展では、柳らが各地で収集した400点以上の作品や資料が並ぶ。
「美術館」「出版」「流通」という3つのテーマを設け、民藝の歴史的な変化と社会の関係、民藝運動を推し進めた柳のデザインや編集手法の分析、衣食住から景観保存まで拡張した取り組みなどを紹介していく。
作品は、1910~20年代初頭の「民藝」前夜から、太平洋戦争後の1950〜70年代の期間までを6章に分けて、それぞれの時代とテーマに沿って展示。全国のコレクションから選りすぐった陶磁器や、染織などの暮らしの道具類と大津絵をはじめとする民画、雑誌や書籍、写真などを新たな目線で堪能してみてほしい。